2022年8月19日

各派、議運、研修。

各派代表者会議、議会運営委員会が開かれた。

各派代表者会議では、交通事故にかかわる損害賠償の額の決定の専決処分や、前橋市議会庁舎完成に伴う式典等についてなどが報告された。

9月、第3回定例会が迫ってきた。議会運営委員会で確認された第3回定例会の会期予定は、9月1日〜27日(27日間)。8日と9日の2日間で総括質問が行われ、赤利根:岡は9日に20分間の質問を行う予定である。

また第3回定例会は決算の委員会審査がある。14日〜20日まで1日1委員会(土日祝を除く)で審査が行われて、市民経済常任委員会所属の赤利根:岡は20日に質問する。

□本日のめぶき 「災害を正しく恐れる」
午後からは、令和4年度群馬県市議会議長会 議員研修会 DVD上映「災害を正しく恐れる」に参加した。

渋川市気象防災アドバイザー 尾台正信氏から日本の状況や最近の災害の特徴、災害への備えなど約2時間の研修会。

日本は説明不要の災害大国。4つのプレートが重なる珍しい場所で世界の地震のおよそ2割が日本付近で発生していて、平均26個が発生する台風のうち11個が北上しそのうちの3つは上陸するという国である。

現在は浸水想定区域に約50%の人々が居住しているという世界的に見ても珍しい状態である。

近年の自然災害による人的被害の傾向として、直接死(洪水は時間を置いてから水位が上がるため大丈夫だろうと高を括り帰宅して被災など)と関連死(心的ストレス、エコノミークラス症候群など※熊本地震で多かった)の大きく2つに分けられる。

65歳以上の死者数が多い。人口減少の影響で高齢者を避難させる若者が少なく、高齢者が高齢者の避難支援せざるをえない状況にある。

「災害は来る、その時どうするか?」
群馬県にはなんの根拠もない安全神話がある。75年前のカスリーン台風以降大きな被害がないという話をよく聞く。

□以下の4項目を意識することが災害を正しく恐れること
・自分のいるところ(家・地域)の災害リスクを意識する
・災害の深刻度を意識する(どのようなリスクがあるか)
・災害リスクの発生タイミングとリスク回避の時間的猶予を意識する(家族を守れるのか?)
・予測技術の技術的限界も意識する

1、自分のいるところ(家・地域)の災害リスクを意識する
ハザードマップを確認する。どういう場所なのか確認する。傾斜度、高さなど。土石流、浸水害、の可能性は。出かけた先でも洪水浸水想定区域なのか?海岸付近で地震が起きた時、津波が来るかも?上流で雨が降っていれば川の水位が急激に上がる?

2、災害リスクの深刻度を意識する
1時間に50ミリ以上の雨が約1.4倍(1796ー2016)に増えている。それに応じて災害も増えている。理由は前橋の気温が上がっている(100年あたりで2度上昇)から。なぜ気温が上がると強い雨が増えるのか。答えは空気中に含むことのできる水蒸気の量が増えるため。結論としては地球温暖化が異常な雨の原因である。

地震の状況をイメージする。初期びどうでカタカタしてくる。緊急地震速報が鳴る。その間に身を守る必要がある。本震のあとに余震が来る。

死亡原因の12%が圧死。実は窒息死がほとんど。寝ているところに箪笥などが重なってきてやがて息ができなくなる。※穏やかな圧死(窒息死)と言われる。
家具の転倒が大きな課題で強い揺れを想定した事前の備えが必要。

災害関連死は持病を持つ人や後期高齢者、障害者など避難者弱者の人たちが震災後の避難生活に耐えられずに亡くなる。

3、災害リスクの発生タイミングとリスク回避の時間的猶予を意識する
気象庁の防災アプリ「キキクル(危険度分布)」を意識する。 土砂災害のメカニズムはまだ解明されていない。過去の災害実績においての経験則である。(CLライン)

2時間先までの予測が大切。水位30センチ程度が乗用車が問題なく走れる水位。それ以上は危険。

4、予測技術の技術的限界を意識する
気象庁のレベルは世界でもトップクラスだが、それでもまだ掴めていない。

まとめ:今後はどのように動けば良いのか?
命を守るためには「備える」(耐震固定・耐震補強)しかない。「危険な場所から逃げる」 逃げるとこきに近所の方々に声をかける(非常に有効)。議員としての影響力を使う。

共助の大切さ
阪神大震災では8割が共助で公的な救助は2割である。

自分の命は自分で守れ。地域の命は地域で守る。行政はそれを全力で支援する。

災害対策基本法において 避難情報には強制力はない

なぜ高齢者が被災するのか?
遠慮や躊躇いがある。災害対策や避難をめんどくさがる。人に迷惑をかけないという日本人の道徳心がある。救助は労力が掛かる 。

前橋市議会議員 岡 正己

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