2024年5月25日
前橋市長の在任期間に関する条例の制定について。
総務常任委員会(決算審査)が開かれました。
新聞などでも話題になっていた議案第64号「前橋市長の在任期間に関する条例の制定について」は、表決の結果反対7、賛成1、棄権1の賛成少数で「否決すべきもの」と決まりました。最終的な評決・討論は30日の本会議に委ねられるが否決される可能性が極めて高いです。
この議案は、所謂「多選禁止条例の制定」を目指すものとして、小川市長の選挙公約にもなっていたようですが、日本国憲法(昭和21年憲法)第22条第1項において、「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」と規定されているため禁止の条例は憲法に違反するため制定できません。ということであくまで自粛にとどめた「多選自粛条例」として制定を目指したということです。
今定例会の代表質問、総括質問、委員会質疑から否決となった理由を考えてみると
・全国の事例でうまく機能しているところがない
・自粛条例はあくまで自粛なので多選をなくす効力になるとは言い切れない
・今の市長で制定できたとしても次の市長で廃案にできてしまう
・政治の選択肢を狭める可能性がある
・多選が悪いというのは有権者が判断すること
・どこからが多選でどこからが多選ではないのか不明確
・多選が悪いという根拠が全ての人に当てはまるというわけではない
・早急に制定を目指す理由が見当たらない
などが挙げられます。30日(木)の最終日は、賛成、反対それぞれの討論が行われ表決となります。傍聴もできますのでお時間のある方はぜひお越しください。
□本日のめぶき「素材」
今年の前橋七夕まつりの七夕飾りコンテストに出品する素材が到着しました。お楽しみに。