2019年2月4日

闇に刻む光。

光と陰。表と裏。ものには必ず存在する。


アーツ前橋で開催されている「闇に刻む光 アジアの木版画運動1930s−2010s」で、その人間の力と、メディアとしての木版画に光と陰をみた。木を削り図案で伝える想いは、溢れ出る熱量がものすごく、木版画がメディアであることを再認識させてくれる。伝えたい事をどの様に伝えていくのか。世の中を変えていこうとする時に力を発揮するのがアートである。今回の展示は大きい権力に抵抗する為の小さな一歩をみることが出来るとても重要な展示だと感じた。

自由とは何か。歴史を振り返れば今はとても自由な時代だ。しかしその中にも不自由は存在する。情報化社会の今、一億総メディア時代で、誰でも発信できる世の中になった。その拡散力はもの凄く、1日にして有名人になる人もいるだろう。しかし逆に考えたときに、責任は薄くなっている様に思う。間違いを訂正し、問題は削除すれば良い。それによりフェイクニュースや様々なものに踊らされてしまうなんてこともある。

私は、印刷物が好きだ。それは紙に印刷して物体として残るのでインターネットの投稿とはまた違う性質がある。今はペーパーレスが進んでいる。ここで紙に求められるのは捨てられないものにしなくてはならないと言うことだ。WEB上で済むものであればわざわざ印刷する必要はない。また紙には厚さ、重さなど質感がある。WEBにもあると言えばあるが、それらを実際に触れることで見た目以上のものが伝わることもある。

今回の展示を受けて、また印刷物熱が加熱した。その昔、フリーペーパーを作り様々なところに配りに行ったことを思い出した。行動する理由になっていたのだ。自分たちでいいものを作ったのでぜひ手に取って観て欲しい。その純粋な想いが力になっていた。また何か作りたくなった。写真集か、詩集か、雑誌か、制作意欲が湧いてくる。こんな気持ちにさせてくれるのも木版画展を観たからだ。様々な変化を促してくれるやはりアートは面白い。

前橋市議会議員 岡 正己

過去の活動報告

過去の活動報告

あかとねの日々の活動レポート

赤利根では、所属議員の活動や議会の情報について「赤利根ジャーナル」を通して皆様にお伝えしています。

お問い合わせ

お問い合わせは、下記からお願いします。

E-mail: info@akatone.net
Address: 〒371−8601 前橋市大手町二丁目12−1