2020年6月17日

群テレ。

群馬県のテレビ局といえば「群馬テレビ」略して群テレ。

群テレという愛称は、愛されている感もあるがなんとなくいじられている感もある。そもそも群馬(ぐんま)という名称がなかなかどうしてイケていない。この部分は致し方無く、北関東3県は濁点と独特の字並びや、東京との距離感、そのイメージから何かとダサいと言われがちである。しかしそれも過去の話になるかもしれない。各県様々な取り組みによってダサいを腐食させようとしている。私は県という形で括られるよりも各市町村が独自性を出して魅力を発信していくべきだと考えている。個々の良さがまとまって県の良さに繋がっていく。

この県のイメージはテレビの影響も大きい。昭和から平成のテレビ黄金期、東京タワーからの電波は北関東まで達してくる。群馬では東京と同じテレビ番組が同じ時間帯で見れる。これは果たして良いことなのか?スポンサーは全て大手、メジャーなものばかり、これでは我々の購買欲はそこに向いていって当たり前だ。テレビによる搾取が始まったのだ。おかげで地元地方局の群馬テレビは大手テレビ局と肩並べて見られるということになってしまった。そうなればダサいと思われてしまっても仕方がない。

誰でもどこでもテレビ番組が作れる今、地方テレビ局はどこにその存在価値を示すのか。先日のニュースでテレビ東京が就職したい企業1位になったというニュースがあった。その要因は様々あるのだと思うが、個が見えるというところも重要なようだ。プロデューサーであったりスタッフであったりが見えてくる番組づくり。また、様々なテレビ局もやっているが、配信などで番組制作の裏側や、ONAIRにならなかったシーンなどを見せることで本放送に対しての相乗効果を図る。昔はテレビ中心の時代があり、テレビの前で放送時間を待つということは当たり前だったかもしれないが、今は録画して時間のある時に見るものになっている。つまりテレビは生活のリズムの中に組み込まなくても良いものになってきているのだ。広告費の減少は切実で経費の圧縮など課題もとても大きいと思う。絶対に改革が必要だ。

現在はテレビからしか情報を取らないという方もいると思うがあと10年で激減するのではないか。タブレットなどで世界中と繋がれる今、地元テレビ局がやらなくてはいけないことは足元の情報を掘って掘って掘りまくることだ。群馬県内のユーチューバーをまとめるサイトでも良いし、地上波だけでなくWEB上にも展開して、群馬のメディアの中心は群馬テレビであるとその位置を示すこともできるはずである。それには独自の面白い番組を作っていかないと生き残れないと感じている。

群馬県庁32階にできたスタジオから山本知事が様々なことを発信する。群テレには群馬県から広報予算が割り当てられているがテレビを見る人がいなくなったらその必要もなくなる。群テレは、群馬になければならない存在をいつまで維持できるのか。

打ち合わせで伺った群馬テレビで様々なことを切実に感じてしまった。群テレ頑張って欲しい!

前橋市議会議員 岡 正己

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