2021年5月10日
母の日。
どこかにお出かけできないことが当たり前となっているが、まちなかでは太田市初のニットブランドの展示会が行われていた。「Mebuki」というブランドで現在クラウドファンディングに挑戦中だ。
かつて太田市はニット産業が盛んだったが、現在は衰退の一途を辿っているらしい。そんな状況に危機感を感じた地元の若者が立ち上がり今回の企画となった。
生糸のまちのアイデンティティを失った前橋にもその火をたやすまいと活動している人たちもいる。地場産業はアイデンティティにつながるのだ。
全2型で展開されるニットは、夏でも着れて品のあるものだった。コロナ禍のアーケードの使い方としても面白く、店内に展示されていればおそらく入ることはしないであろう人が、通りすがりで思わず立ち止まっていた。
この偶然との出会いはまちっぽい。前橋のハブとしての潜在的な機能も感じることができた。太田の、桐生の、伊勢崎の、高崎の、水上の、群馬中から魅力的なものが集まる場所。それらをハブとして県内、県外に届けることも県庁がある前橋の大きな役割である。
母の日ということで子どもたちが妻のためにカレーを作ることになった。私はアドバイスしたり助手的に動いたりサポート役に徹した。喜んでくれる姿を想像し、プレゼントをラッピングしたり、玉ねきを炒めたり、洗濯物を畳んだり各自が得意なことを進んでやっていてお互いを補完し合っている感じが微笑ましかった。
やはり兄弟は良い。いつまでも仲良くしていてほしい。
前橋市議会議員 岡 正己