2021年12月15日
回想法。
無くなってしまうとなかなか思い出せない。そこに違う建物などが建ってしまうと余計に思い出せなくなる。まちも記憶もまた塗り替えられていく。
懐かしいという感覚がある。なぜかは分からないが、とてもいい感覚として我々に訪れる。ちょっと調べたら東北大学加齢医学研究所教授、医師・医学博士の瀧 靖之氏の面白い記事(ダイヤモンドオンライン)が出てきた。この記事を読むと「だから懐メロとか良いのか!」と納得してしまう。
記事によると、さまざまな研究から、昔を懐かしむことで脳の健康を維持し、認知症の進行を抑える効果があることや、過去の記憶を詳しく思い出そうとしているときには、脳のなかでも前頭葉、側頭葉領域、後部帯状回などの領域がよく働き、こうした領域は、未来に起きるであろう出来事や将来の自分の姿を想像するときに働く領域と共通しているとのこと。
※ダイヤモンドオンライン「懐かしい」という感覚がストレス解消になる理由」より引用
過去を振り返るという行為は、同時に未来に向かって生きる力をつけるポジティブな行為らしい。良いこと尽くめである。どんどん懐かしんでいきたい。
先日の安田煉瓦市でも同時開催の昭和の風景の写真展目当てのお客さんも多く、皆今は見ることができない景色と自分の記憶を重ねて懐かしんでいた。と考えると来場者は同時に未来に向かって生きる力を養ったということである。
□本日のめぶき 「nolbe(ノルべ)」
2022年春、群馬県のバス事業者6社とJR東日本は、地域連携ICカードを活用したIC乗車サービス(nolbe)を導入する。
前橋市議会議員 岡 正己