2022年1月24日

くさぶえ原稿。

前橋三中の文集くさぶえの原稿を終わらせそのまま令和3年度政務活動費収支報告書の提出準備。3月は議会もあり忙しくなるので現状確認のために昨年分を一度提出することになっている。視察のレポートなどを整えたり、交通費などの計算などで時間がかかってしまい1日で仕上げることができなかった。この収支報告書を作るのは今回で5回目となるが、1年に1回しかやらない会計処理はなかなか慣れない。この土日はほとんど事務作業に追われてしまった。

仕上がった文集くさぶえの原稿を上げておく。

吾唯足知
「吾唯足知(われ、ただ足るを知る)」、この文字の並びを見たときに全ての文字に「口」という漢字が入っていることがわかると思います。この「口」という字は、人の「口」を開けた形に由来しているものでありますが、この「吾唯足知」、それぞれの文字のどの部分に「口」がきているのかに注目してみると、その位置は全て違い、それぞれに重要なものを表しているのがわかります。

この「吾唯足知」という言葉は、京都の龍安寺の蹲踞に刻まれている文字ですが、「満足する気持ちを持ちなさい」という意味で、高望みをせずに身の回りがどれだけ満ち足りているのかを自分自身で考えてみる、ということだと思います。普段意識しない我々の身の回りにはどれだけの幸せが隠れているのでしょうか。

「ありがとう」の反対語は「当たり前」だと言います。当たり前とは感謝されない存在であるということです。身の回りに溢れる当たり前だと思われるものや事柄に、今一度ありがとうと思い直してみると、自分の現状がどれだけ恵まれていて、その中には奇跡とも言えることがあることに気が付くことができます。

私は三中出身なので在学時にこの文集くさぶえを書く機会は3回ありました。思い返してみると25年以上も前のことなのですが、そのうち2回の内容は鮮明に覚えています。なぜかというと本当に適当に書いてしまったことで後悔するからです。印刷物として残るという重要性を理解しておらず、その時の気分、流行的なものを何気なく書いてしまったのだと思います。逆にその時に感じたことを直感的に書いたということで、大人になってからは書くことのできない衝動的で貴重なものであったと思うこともできますが、成長していく中でその当時の自分がとても幼く、また恥ずかしく思えてくるものでした。

しかし、それは現在書いているこの4回目でも言えることなのかもしれません。この原稿でさえ10年後、何十年後かに見ると幼く、また恥ずかしいものになるかもしれないのです。

過去とはなんでしょうか。また、未来とはなんでしょうか。未来とは過去の蓄積の上に成り立っていると考えると未来は過去の中にあると考えることもできます。過去のくさぶえを後悔をしても何も始まりません。過去の自分をも「吾唯足知」ことでそこから成長できると考えています。

三中は文字通り前橋市内で3番目にできた中学校だと思い込んでおりましたが、その歴史を紐解くと1947年に一中、二中、三中が合わせて開校したようです。その後1954年に四中、同時に桂萱村立桂萱中学校、芳賀村立芳賀中学校、元総社村立元総社中学校、東村立東中学校、南橘村立南橘中学校がそれぞれ村の名前をとった前橋市立の中学校となるのです。

そう考えると、三中は一中と共に前橋市最古の中学校であるということになります。これはこの地域にその昔から人々の営みがあり、その土地の風土に影響を受けた前橋独自の文化がある地域ということを意味しています。

出身中学校は前橋三中である。これはどんなに歳を取ったとしても変えることのできない事実です。この三中の地理的、歴史的価値や、現状当たり前だと思われていることを見つめ直すことで誇りに思えることが沢山あります。

誇りとは、自信を持つことです。他人に評価されることも重要かもしれませんが、まずは自分で自分自身を評価し、今を見つめ直し「吾唯足知」ことで、自分に、母校に、前橋に誇りを持てるのだと思います。

□本日のめぶき 「こんな感じで太り過ぎらしい」

前橋市議会議員 岡 正己

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