2022年9月21日

市民経済委員会質問。

令和3年度決算の委員会審査の最終日は、私が所属する市民経済常任委員会。私の質問順序は6番目。質問内容と答弁の概要版を下に記載しておく。

1 文化政策運営事業について
(1) 効果と取組
岡:本市では2015年に前橋市文化振興条例が施行され、その第13条に基づいて2018年にアーツカウンシル前橋が設立されました。本市で導入しているアーツカウンシルの取組は、文化行政の専門性、透明性及び公正性を確保するための特徴的な事業であると考えます。そこで、設立から4年目となった令和3年度にアーツカウンシル前橋が実施した具体的な取組内容とその効果について伺います。

(答弁者 文化国際課長)
アーツカウンシル前橋が行った事業といたしましては、本市に関係する文化芸術事業の調査、分析、評価を行う「文化芸術活動リサーチ事業」と、文化芸術の振興に関して、市民等と自由かつ率直な意見交換をするための会議である「文化芸術市民会議」を実施いたしました。「文化芸術活動リサーチ事業」では、アーツ前橋や前橋文学館、前橋市民文化会館等で開催された文化芸術活動を対象にリサーチを行い、結果を事業主体にフィードバックしました。

 事業主体から回答のあった全ての事業について、「今後の事業に活かせるアドバイスがあった」と回答があり、リサーチ事業に一定の効果があったと考えております。また、「文化芸術市民会議」は、全編オンラインで9月と2月の2回開催し、全国からのべ60人の方にご参加いただきました。参加者アンケートを見ると、回答者の90%以上が内容について「満足」「やや満足」と回答しており、参加した方からは高い評価をいただくことができました。

  (2) 今後の課題
岡:文化芸術活動リサーチ事業と文化芸術市民会議が主な実績ということです。今後の課題として、文化芸術活動を行う個人や団体はもちろん、広く市民にアーツカウンシルが前橋にあって良かったと思われるための活動が必要であると考えるが、当局の見解を伺う。

(答弁者 文化国際課長)アーツカウンシル前橋設立から4年が経過し、文化芸術活動リサーチ事業や文化芸術会議を中心に取組を行ってきましたが、広く市民にアーツカウンシル前橋を知っていただくためにも、今後はまちづくりやシビックプライドの醸成につなげるなど、幅広い分野に波及させる事業を検討する必要があると感じております。そこで、前橋市文化振興基本方針との整合性を図りながら、事業実施に必要な財源確保の方法も含めて、アーツカウンシル前橋の委員と協議・研究し、効果的な事業内容について検討して参りたいと考えております。

岡コメント:アーツカウンシルの役割として代表的なものに独自の助成事業等があると思いますが、その辺りは4年経った今でもまだ実施に至っていません。前橋市の予算だけでなく民間の寄付金なども幅広く募ることで独自の助成事業ができるのだと思います。3月の予算委員会の課長答弁で企業版ふるさと納税制度の活用など、自主財源を確保するための手段を検討するとありました。前橋市の財源に頼るだけではない独自の財源確保の方法から、それらを活用した助成事業の実施までご検討いただきたいです。

2 アーツ前橋地域アートプロジェクト事業及び教育普及事業について
 (1) 令和3年度の実績
岡:アーツ前橋地域アートプロジェクト事業及びアーツ前橋教育普及関連事業は、アウトリーチ事業として地域に積極的に関わっていくアーツ前橋の特徴的な事業であると考える。本市で滞在制作を行なった作家が世界的に評価されるなど実績も十分にあると感じています。近年は、新型コロナウィルス感染症の影響も余儀なくされたと考えられますが、令和3年度の実績を伺いたい。

(答弁者 文化国際課長)
地域アートプロジェクトにつきましては、「アーティスト・イン・レジデンス」事業と「多文化共生プロジェクト」を行いました。「アーティスト・イン・レジデンス」事業では、群馬県にゆかりのあるアーティストとして国内作家1名を招聘するとともに、台湾との二国間交流事業として、令和4年度の渡航・滞在制作実施に向けたオンラインリサーチプログラムを実施しました。

また、「多文化共生プログラム」では、これまで継続してきた東南アジア圏からの本市在住者を対象としたインターネットラジオ番組の配信とともに、ウェブ版の活動報告書を作成しました。さらに教育普及事業としては、学校連携事業として、アーティストを学校現場へ派遣する「アーティスト・イン・スクール」事業を行いました。

コロナ禍により実施校数は例年よりも制限されましたが、市立宮城小学校及び県立前橋清陵高等学校の2校において、アーティスト、学校、アーツ前橋の3者で協議を重ね、コロナ禍ならではの取り組みとして動画の活用など工夫しながら実施いたしました。

(2) 今後の方向性
岡:建物の中だけではなく、地域との結びつきという点はアーツ前橋が担う重要な要素であると考えます。また、様々な社会課題が芸術の力によって解決されるということも大いにあります。そこで、今後の両事業における方向性について伺いたい。

(答弁者 文化国際課長)
地域アートプロジェクト及び教育普及事業の今後の方向性ですが、両事業ともに、文化庁の助成金など、外部資金を獲得しながら継続してきた経過がありますが、助成金の採択上限年数を迎えるなど、財源確保も再考の時期を迎えております。このような状況ですが、地域との協働の中で関係人口を増やすという点でも、芸術文化分野は親和性が高く、地域と連携した「アートプロジェクト」や「教育普及事業」は、アーツ前橋が担う重要な役割であると認識しております。来年度は開館10年となりますが、市民にアーツ前橋が果たす役割を実感していただけるような「地域アートプロジェクト」「教育普及事業」の実施に努めてまいりたいと考えております。

岡コメント:アーツ前橋が扱っている現代美術はこれからの世の中をより良くするための術であると感じています。地域アートプロジェクト事業と教育普及事業は市行政内の様々な課と連携することで、その事業効果は何倍にもなり市民にもより伝わりやすくなります。来年は開館10周年記念事業等控えていると思いますのでアーツ前橋の特徴を活かして進めていただきたいと思います。

 3 キャッシュレスポイント還元事業について
岡:キャッシュレスポイント還元事業については、昨年の7月にペイペイ及びD払いを対象にポイント還元事業を実施しているが、この事業の目的とともに事業の実施効果や課題について伺います。

(答弁者 産業政策課長)
キャッシュレスポイント還元事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の一つとして、非接触型決済が普及されつつある中で、この利用を促すとともに、コロナの長期化により影響を受けている市内店舗の支援や消費の活性化につなげることを目的に実施いたしました。次に、事業の効果についてでございますが、事業実施の2週間において、3,194店舗で約4億1,500万円の利用があり、これは前月の同期間と比較して1.58倍となりました。また、実施後の店舗アンケートでは、3割を超える店舗で「キャッシュレスポイント還元事業による相乗効果で売り上げが増加した」との回答があり、消費喚起につながったものと認識しております。なお、課題といたしましては、ポイントが付与されるのは市内店舗で決済した場合に限定しましたが、付与されたポイントは市外の店舗でも使えたことや、ポイント付与の対象が市民に限定できなかったことから、ポイント利用まで含めた事業効果のすべてが市内店舗や市民に集中したとは言い切れない側面があったことが挙げられます。

岡コメント:この効果と課題や、今までのキャッシュレスの取り組みなどが、今回のプレミアム付き商品券の発行事業にも繋がっていると考えると、前橋市のキャッシュレスの仕組みをこの先どうしていくのか考えていく必要を感じています。これは産業政策課だけの問題ではありませんが、先日の上毛新聞の報道でもありましたが、渋川市も電子地域通貨を導入するということでした。電子地域通貨は、沼田市、みなかみ町、邑楽町が既に導入済みで、渋川市を含め、高崎市、桐生市、太田市の3市が今年度中の導入を予定しているとのことです。前橋市だけ取り残されている印象です。全庁的な課題として取り組んでいただきたいです。

4 まちなか開業支援事業について
岡:開業支援事業では、アーバンデザインに沿ったまちづくりを促進するため、 前橋デザインコミッション(MDC)と連携を進めており、また、中小企業診断士協会との連携も図っていると聞いている。そこで、こういった外部団体と連携した事業の実績とその効果について、伺います。

(答弁者 にぎわい商業課長)
外部団体と連携した事業の実績と効果についてですが、まず、前橋デザインコミッションとの連携では、令和3年度は補助金申請32件のうち25件に対して、開業支援の事業内容が官民連携で策定した前橋アーバンデザインを踏まえているかの審査を委託しております。これにより、アーバンデザインの具現化の促進を図り、共通のビジョンに向かったまちづくりを推進しております。また、中小企業診断士協会との連携については、申請時の面談や開業後の定期診断を委託しており、令和3年度は、新規開業者のうち12名に対して申請時面談を行い、出店や経営に関するアドバイスを行っております。これにより、出店の際の心構えや出店意欲の確度が高まり、安易な補助金申請の回避や無理な出店計画の見直しに繋がっていると考えております。

岡:とても効果的な事業であると日々感じています。今年度からは範囲がアーバンデザインの範囲とイコールになり対象となる物件も増えてきました。まだまだ自身の物件が対象エリア内にあるということを知らない大家さんもいるので引き続きのリノベーションの好事例や利用者の感想など含めて効果的な周知お願いします。

5 まちなか活性化促進事業について
(1)事業実績と効果
岡:まちなか活性化促進事業において、まちなかのイベント支援や情報発信事業に取り組んでいると理解している。令和3年度の事業実績と効果について伺いたい。

(答弁者 にぎわい商業課長)
まちなか活性化促進事業のイベント支援についてですが、前橋市まちづくり公社を通して事業補助金を支援しており、令和3年度では8件の活性化イベントについて支援をいたしました。令和3年度は、まん延防止等重点措置や緊急事態措置の期間もあり、人流抑制策が講じられたため、にぎわいの創出や交流人口を増やすという、効果を大きく与えることはできませんでしたが、少ないながらも人流の増加には貢献できたと考えております。

次に、情報発信事業です。当月のイベントやまちなか店主を紹介している「前橋まちなか新聞」を毎月1,500部発行配付し、イベントや催しなど様々な情報を網羅した情報発信サイト「Igoo」により、まちなかの魅力を発信しております。「前橋まちなか新聞」は、令和3年度に、過去の記事も含め、本市ホームページで記事として閲覧できるよう情報掲載しており、他の情報サイトにも再掲載されており、多くの方々に目がとまるよう工夫をいたしました。

「Igoo」の事業効果としては、情報集約のプラットフォームとしての機能も果たしており、他の情報サイトの1次情報として参考にしている面がございます。

岡コメント:継続は力なりという言葉を実感していますが、弁天通りにある駄菓子屋さんのわがじゃんは、今まで様々な媒体に紹介されたが前橋まちなか新聞が一番効果的だったと言っていました。その理由として前橋リリカに置いてあるのが大きかったようです。まちなか新聞はまちなか以外で配ってこそまちなかへの誘導として効果的なので配布場所を郊外にまで広げていくなども検討していただきたいです。

(2)今後の取組み
岡:まちなかだけの特別なプラットフォーム、情報発信サイト「Igoo」は2013年に開設してから、少しづつ修正を行いながら運営しているという印象である。S NS全盛の時代において、各S N Sはアカウント登録をしないと閲覧できないものも多く、その中の世界だけの情報になってしまうこともあります。また全てのS NSを網羅しようとしてもなかなか難しいと思います。そんな中、インターネットにアクセスできる全ての人が等しく情報を見ることができる「igoo」にはまだまだ活用の可能性を感じています。今後の取組みについての考えを伺う。

(答弁者 にぎわい商業課長)
情報発信サイト「Igoo」の今後の取組みについてですが、令和3年度から改修を進めており、情報発信の見え方もスムーズになり、イベントの集約機能を果たすポータルサイトとしての機能も継続し、以前より改善された情報発信サイトになったと考えております。前橋市まちづくり公社を中心に、民間事業者や本市と連携、協力を密にし、SNSでの情報発信も含め、日々、情報を取り込みながら発信することで、多くの方にご利用いただけるサイトとなるよう取り組んでまいりたいと考えております。

岡コメント:まちなかで行うイベントについては全てigooに登録しそのページのアドレスを各S NSでシェアするように心がけるだけでもアクセスが増えると思います。アクセスが増えれば検索の上位に来ることも多く好循環が生まれます。イベント登録する人が増えれば横のつながりを促すこともできます。また、イベントレビュー的なページや、チケット機能などを持たせるとこができればかなり機能的なページになります。Igooの可能性を信じて引き続き取り組んでいっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

6 観光宣伝事業について
(1) ONSEN・ガストロノミーツーリズムの実績
岡:昨年度、令和2年度に続いて2回目となる「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin前橋・赤城スローシティ」が開催され、新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が取られる中にあっても、市内外から多くの参加者があったと聞いているが、満足度や経済効果についての実績を伺う。

(答弁者 観光政策課長)
「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin前橋・赤城スローシティ」は令和4年2月27日に大室・粕川エリアにおいて実施いたしました。実績といたしましては、まん延防止等重点措置期間中の実施でありましたが、応募期限前に定員の200名に達し、最終的には193名の方に参加いただきました。参加者内訳は市内61名、市外132名で、うち県内83名、県外49名であり、実施後のアンケートでは満足度は99パーセントという結果となったことから、前橋の魅力を多くの方に満喫していただけたと考えています。また、イベント開催による消費額と参加者による消費額を合わせた直接的経済効果は、約250万円と集計しています。

(2)イベントに係る広報の方法
岡:新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、大きく落ち込んだ観光需要ですが、状況は刻一刻と変化している印象です。観光需要を回復させていくためにイベントや前橋の魅力を積極的に発信していく必要があると考えるが、現状での広報はどのような方法で行っているか伺う。

(答弁者 観光政策課長)
近年観光客や市民が観光や旅行を検討する際の情報入手方法はインターネットを介した方法が浸透しており、総務省の国内調査では、趣味・娯楽に関する情報を得るために最も利用するメディアとしては、全年代合計及び10代から40代でインターネットが80%を超える高い割合であるという結果もございます。このような状況から、最近のイベントに関する情報発信や宣伝はチラシやポスターよりもインターネット上のホームページやSNS、特にLINEやInstagramなどを活用して、費用面からも情報の広がりという面からもより効果的な情報発信に取組んでまいります。なお、現在の観光SNSのフォロワーは、Instagramで約11,000人、ころとんTwitterで約10,000人であり、今後一層の充実を図りたいと考えております。

岡コメント:数ある前橋市のSNSの中で一番フォロワー数が多い観光インスタグラムは特に頑張っている印象です。SNSは基本的に無料ということもありますが、有料の広告等もあるのでその辺りを効果的に使っていくことでより多くの方に前橋の魅力を届けることができるかもしれません。引き続き効果的な発信の研究をよろしくお願いします。

7 観光コンベンション協会補助事業について
(1) フィルムコミッション
岡:前橋観光コンベンション協会事業の柱の1つであるフィルムコミッション事業ではロケ誘致に取り組み、撮影等の情報について新聞報道などで目にしたり、実際に市内で撮影現場に遭遇することもあります。フィルムコミッションについて、昨年度はどのような事業を行ったのか伺います。

(答弁者 観光政策課長)
フィルムコミッションにつきましては、映画やドラマ、テレビコマーシャルなどの撮影で、撮影候補地紹介やエキストラ等の出演依頼対応、許可申請の調整などの支援を実施しております。昨年度の実績としましては映画8件、テレビドラマ4件、コマーシャル5件、その他14件の計31件の支援を行いました。

また、支援した映画の公開に合わせて、上映映画館で作品に関する公開記念写真展や、多くのロケが行われている中心市街地でのポスター・パネル展示、撮影地と飲食店を合わせて掲載したロケ地マップを作成するなど、本市の知名度向上と観光誘客につながる施策も行いました。

(2) 費用対効果
岡:少額の予算の中で様々取り組んでいると思うが、費用対効果はどうか。

(答弁者 観光政策課長)
昨年度のフィルムコミッション事業の決算額は109万円でしたが、ロケなど撮影スタッフ等の宿泊費や飲食費などの消費行動に伴い、直接消費分として約1,200万円の経済効果があったものと試算されております。

フィルムコミッション事業は費用対効果の高い事業であることから、事業を実施している前橋観光コンベンション協会と協議の上、引き続き今後の活動を支援してまいりたいと考えております。

岡コメント:現在のフィルムコミッションは受け身の印象があります。今後は営業力を強化して取り組んでいただきたいです。そのためには予算が必要ですが、答弁からは非常に高い費用対効果があるとのことです。ロケの誘致などは営業力が問われる部分ですが前橋のあらゆる魅力をどこに届けると効果があるのか検証していただきたいです。また、フィルムコミッション独自の事業なども必要に感じています。フィルムコミッションが活性化されることはシティプロモーションに直結します。よろしくお願いします。

8 七夕まつり及び前橋まつり補助事業について
(1) WEB開催での内容と効果
岡:三大まつりである七夕まつり及び前橋まつりについて、令和3年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止した事業がある一方で、ウィズコロナ時代のまつりとして、WEBを活用した事業を実施したとのことでした。ついては、WEBを活用し、七夕まつり及び前橋まつりを実施した内容と効果について伺います。

(答弁者 観光政策課長)
昨年度の七夕まつり及び前橋まつりにつきましては、コロナ禍において実際のまつりが開催できなかったため、WEBを活用し新しい形でのまつりとして実施しました。七夕まつりでは、特設サイトを開設したほか、SNSで、願い事の募集や過去のステージ出演者のパフォーマンス動画を公開し、閲覧数は約120,000回を数えるなど、七夕行事を楽しんでいただくとともに次世代へのまつりの継承に寄与したものと考えております。前橋まつりにおきましても、過去の前橋まつりの写真や動画などを募集する企画を実施するとともに、動画投稿サイトによるプレゼント企画を実施することで、動画投稿サイトでは3,000回を超える視聴があり、より多くの方に前橋まつりを楽しんでいただくとともに伝統・文化にふれる機会を提供できたものと考えております。

(2) WEB開催での課題
岡:ここまでの答弁により、昨年度の七夕まつり及び前橋まつりの内容と効果について理解したが、実際にまつりを実施するなかで、見えてきた課題について、市の考えを伺う。

(答弁者 観光政策課長)
七夕まつりでは、実施委員会が5月に開催されWEBの活用が決定したことから、WEBコンテンツを拡充させるための準備期間を十分に設けることができなかったため、結果として、コンテンツ内容の不足や周知不足などにつながったものと認識しております。前橋まつりにつきまして、まつりの目標として市民総参加を掲げており、WEBコンテンツやテレビ特番の放映などで実施しましたが、WEBコンテンツを利用できない方にとって、まつりに参加しづらかったのではないかと認識しております。また、街のにぎわいや屋台から流れるおいしそうな香りなど、まつり特有の「ワクワク感」「臨場感」は、WEBでは表しにくいものであり、こうした点も課題であると感じております。いずれにいたしましても、WEBでの開催はコロナ禍において、気軽にまつりに参加することのできる有用なコンテンツではありますが、周知方法やコンテンツ内容など様々な課題が明らかになりましたので、今後、WEBで開催する際には、こうした課題を活かして検討していきたいと考えております。

岡コメント:W E Bの費用対効果の検証はしっかりとしていただきたいです。そもそもお祭りとはなんなのか、に立ち帰ればやるべきことは見えてきます。度々申しておりますが七夕祭りのメインは七夕飾りです。要望ですが来年度は例えコロナ禍であっても七夕飾りコンクールは開催していただきたいです。七夕飾りコンクールはどんな状況でもやりますと早めに告知することで商店街はもちろん、市内デイサービスや中学校の美術部など早めに制作に取り掛かることができます。お祭りのメインである飾りさえあれば七夕祭りは成立します。W E Bなどはそれを補完する形で考えていけばいいと思います。よろしくお願いします。

9 シティプロモーション事業について
(1) 令和3年度の取組
岡:前橋市の最上位計画、第七次総合計画のまちづくりの6つの柱のひとつにシティプロモーションがあります。以前より申しておりますがこのシティプロモーションは全庁的に取り組んでこそ意味のあるものと考えておりますが、観光政策の視点において、シティプロモーション事業として、令和3年度に新たに取り組んだ主な取組みについて伺う。

(答弁者 観光政策課長)
シティプロモーション事業の令和3年度の新たな取組についてですが、主なものして、「観光パンフレット作製委託業務」と「SNS#(ハッシュタグ)キャンペーン」がございます。「観光パンフレット作製委託業務」では、従来の紙媒体での観光パンフレットを5,000部作成いたしました。ただ、これまでの紙媒体だけの形式を踏襲するのではなく、新たな取組みとして、スマートフォンやタブレット等で閲覧可能なデジタルブック形式での提供も行い、デジタルコンテンツを多数含むなどデジタル化を推進しながら、家族で楽しむことのできるパンフレットといたしました。

また、「SNS#(ハッシュタグ)キャンペーン」では、前橋市への愛着や誇りを育むとともに、市内外へのプロモーションを行うことを目的に、テーマごとにターゲットを設定し、本市のInstagram(インスタグラム)maebashi_trip(まえばし トリップ)とシティプロモーションTwitter(ツイッター)を活用し、計3回実施いたしました。具体的には、若者や親子連れを対象に、浴衣写真を投稿してもらうキャンペーンやスローシティのシンボルカラーであるオレンジ色の写真を見つけて投稿してもらうキャンペーン、成人式と連携したキャンペーンの実施であり、各回約300人から500人のフォロワーを獲得し、本市の発信力強化に寄与したものと考えております。

岡コメント:SNSなどを駆使してプロモーションにつなげていくのはもはや必要不可欠になっていると感じています。

(2) 効果があったプロモーション
岡:様々なシティプロモーションがあったと思うが、令和3年度で効果があったプロモーションについて伺う。

(答弁者 観光政策課長)
シティプロモーション事業の効果があったプロモーションについてですが、最も効果が見られたものとしては、有名アーティストのミュージックビデオの撮影地に臨江閣が活用され、その情報が主にSNS上で話題となり、観光誘客に繋がったことと考えております。ミュージックビデオ公開後、本市のシティプロモーションTwitter(ツイッター)上でファンの目線に立った発信を行った結果、20万インプレッションを獲得いたしました。なお、インプレッションとは、1度の発信で情報が届いた数を表す単位とのことです。

その発信を見た多くのファンが臨江閣を訪れることで、臨江閣をきっかけに本市の魅力を知っていただける機会になったものと考えております。

また、同ミュージックビデオで臨江閣の他に撮影地として活用された甘楽町の楽山園(らくさんえん)と連携し、お互いの観光パンフレットを設置することで、周遊観光を促すことが出来たものと考えております。

岡コメント:かなりの多くの方に見ていただいたということで今後も聖地巡礼などで様々な効果が期待できますが、課題はこのミュージックビデオの撮影をこちらから能動的に働きかけて誘致したのかという部分にあると思います。能動的な営業活動こそシティプロモーションであると思います。そのためにはシティプロモーション戦略も必要になってきます。ぜひ前向きにシティプロモーション戦略を検討し全庁的はシティプロモーションを行っていただきたいと思います。

□本日のめぶき 「STREET FURNITURE EXHIBITION2022(ストリートファニチャーエキシビジョン)」

日時:9月23日(金) 〜9月25日(土)
場所:前橋広瀬川河畔
鑑賞・利用無料 ※許可なく移動させないでください
ストリートファニチャーエキシビジョンは、誰もが参加できる手作りストリートファニチャー(椅子、テーブル、ベンチ等)の展示会です。市内外のクリエイターが自作したオリジナルストリートファニチャーを持ち寄り、市民に利用してもらうことで、賑わい創出や新たなコミュニケーションのきっかけの仕掛けとなることを目的としています。

こちらは昨年の私の作品。
ホッピーッス

[作品概要]
どこにでもあるものを組み合わせているように見えて実はなかなか難しいことしています。

[プロフィール]
PARASTORE[パラストア]は、平行世界にあるもう一つのお店。店主が現実世界の商店街にある品々をセレクトし、リメイク、リデザインされた商品が並ぶ神出鬼没のセレクトショップです。PARAHOMEとはPARASTOREの家具に特化したライン。

前橋市議会議員 岡 正己

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