2017年10月30日
前橋で”自分らしく”暮らすことを選んだ移住者トーク
移住、全国各地でよく聞くようになりました。東京一極集中をなんとかしなくてはならない、全国的な問題だと思います。
前橋のような地方都市は、東京で移住相談会を開いたりしています。
今回は、移住者トークがあるということで、聞いたことがないと色々意見も言えないので行ってまいりました。
トークの内容は前橋の紹介から、長谷川農園の長谷川さんのお話と、ONOBORI3の竹内さんのお話、その後交流会という流れでした。
日曜日の17時から2時間で、場所は有楽町の東京交通会館という建物の6階にあるLEAGUE有楽町です。
移住と聞くと田舎暮らしを連想し、農業などをやるという印象がまだあると思いますが、前橋のような都市は、田舎と都市部、そのどちらも持ち合わせ、東京にも近い、自然災害も少ない、家賃が安いなどなど。メリットを挙げればきりがありませんが、程よい都市生活と豊かな自然が堪能できる暮らしです。しかし、このメリット決して前橋だけではありません。
例えば山梨県の甲府市、お隣の栃木市など似たような環境はあります。前橋でなければ、という理由はありません。移住希望者たちには前橋のことがどう伝わるのでしょうか?難しい問題です。
会場には長谷川農園さんのお野菜が置いてありました。各テーブルには試食のコーナーも。中之条や甘楽町の移住促進担当の方も来ていて各地の状況も聞くことができました。
移住の最大のポイント、それは職です。これは間違いないと思います。東京を離れて暮らしたい、そう思っている方は沢山いらっしゃると思います。しかし働かなくては生活できません。移住受け入れ先としては、そこにやりがいのある仕事さえ用意できれば移住の可能性はぐっと高まると思います。参加者のご夫婦の言葉でそれを確信しました。
「毎日通勤に2時間かけている。平日は、ほぼ仕事と通勤、家にいる時間は少なく、休日は自然を求めて地方にいく。この生活を繰り返しているうちに地方に移住を考えるようになった。」
1日2時間の通勤は、一生だとどのくらいになるのでしょうか?読書などで貴重なインプット時間にしているという方はいいかもしれませんが、人が多い中ストレスを感じながらの2時間。家でゆっくり読書したほうがより効果的にインプットできる気もします。
イベントは、現在の移住担当の人員、予算など限られている中でとてもよくやっているなという印象でした。
もっと他都市の事例を研究し、具体的なメリットを用意して、移住希望者にオーダーメイドで細やかに対応することが必要だと思いました。民間の方々の力が必要です。職業は行政では限界があります。
1家族が移住してくるだけでも、生産性、経済活動諸々、その効果は大きいと思います。
超高齢社会に突入し、生産年齢人口が減少していく中、前橋の未来を考えると、もっと大胆な政策が必要かもしれません。
とにかく色々気づきの多いイベントでした。
前橋市議会 議員 岡正己