2023年6月22日

25回目の総括質問。

令和5年第2回定例会総括質問2日目。12名の議員から質問があった。私は11番目。
質問内容の概要版を載せておく。

令和5年第2回定例会総括質問赤利根
 (1) スケートボード ①スケートボード広場の現状と今後
昨年度、前橋公園の親水・水上ステージゾーン南におよそ300平方メートルのスケートボード広場が整備され、愛好者の方々が楽しむ姿を見かける。愛好者の方々が、大変待ち望んでいた施設であると同時に、マナー向上につながる施設であると認識している。また、一般の公園施設と区分することで、施設の損傷を未然に防ぐことに加え、一般来園者の安全確保にもつながり、双方が安心して公園利用できる新しい価値を創造する試みであると期待している。

5月には、前橋スケートボード協会主催により、スケートボード広場に愛着を持ってもらおうと、仮設のセクションも設置し「ワックスオン」というイベントが開催され、山本市長にも縁石にワックスを塗っていただく一幕もあり、会場が大変盛り上がりました。

私も会場に行き利用者といろいろな話をしましたが安中市から来たという中学生と話した時に「ありがとうございます!」とお礼を言われたことが印象的でした。公園にスケートボードO Kという新しい価値が創造され、駅からの距離も他市にない恵まれた環境であり、前橋のシンボル利根川沿いということもあり、今後の広がりに次第によっては群馬県のスケートボードの聖地となることも考えられます。そこで、前橋公園におけるスケ―ドボード広場の現状と今後について伺います。

(答弁者 建設部長)
前橋公園スケートボード広場につきましては、園内の一番南で、利用者が少ないところに広場を整備し公園の利活用を図りました。普段の利用状況につきましても、休日には、仮設のセクションによる本格的な練習を目的に、多くの愛好者の方々が利用している状況です。今後につきましては、令和5年度に、約400平方メートルの拡張を計画しており、前橋スケ―トボード協会と連携を図りながら利用者にとって魅力があり、安全に楽しめる施設の整備を目指してまいりたいと考えております。

岡コメント:近隣の敷島公園では以前よりスケートボードへの苦情が後を立ちませんでしたが、前橋公園スケートボード広場ができてから駐車場などでやる人が減少したとのことでした。これは前橋公園スケートボード広場だけにとどまらず、その他の場所にも良い波及効果があったと考えることができます。

今まではどこもかしこもスケボー禁止だったので「やってはダメ!」という忠告しか生まれませんでしたが、やっても良い場所というのがあると「あそこならやれるよ」という助言になるのでこの場所があるだけでまちが少し優しくなりました。

令和4年度、5年度合わせて700平方メートルとなり現在の狭さは少しは解消されますが、例えばスケートボード教室などを開催しようとしたときは既存の利用者のことなど考えるとまだまだ狭いです。

要望になりますが、園路に囲まれたスペースは全部で1500平方メートルほどありますので残る800平方メートルをどのように整備していくのかを考えていただきたいです。現在はフラットな広場ですが一番川側の残る部分には多少の起伏やランプなどを設けたりなどスケーターのレベルに合わせて楽しめるものにしていくことで群馬県外からもわざわざ来るような広場になると考えます。市民県民が誇れる広場になるように引き続き拡張の検討をよろしくお願いします。

②次にスケートボードパークの建設
前橋公園スケートボード広場は、公にスケートボードの利用可能な場所があるという意味はとても大きいですが、スポーツ競技としてのスケートボードを考えた時にスケートボードパークは必要に感じています。

スケートボードは、東京オリンピック2020の追加競技となったことも後押しとなり、今、若者を中心に人気のスポーツとなっております。オリンピック以降、愛好者や競技人口も増加しており、魅力的な専用施設を設置することで、市外からも多くの愛好者が来たり大会が開催できるようになったりすることも考えられます。

県内でもスケートボードパークの整備が相次いでいるなか、本市においてもさらなる新しい価値の創造に向けスケートボードパーク建設を進めていただきたいと思います。そこで、現在、拡張している前橋総合運動公園内の多目的広場に計画しているスケ―トボードパークの建設計画について伺います。

 (答弁者 建設部長)
前橋総合運動公園につきましては、補助競技場の設置及び駐車場の増設を図ることで、スポーツを通じた市民交流や各種イベント活動、地域のコミュニティの場として整備することに加え、大規模災害時における防災機能を有する地域防災拠点として整備することになっております。スケートボードパークの建設につきましては、ご質問にございますように、近年の愛好者や競技人口の増加、東京オリンピック2020での競技採用を踏まえ、整備段階になりましたら先進都市の事例検証や、競技団体との意見交換を重ねながら、練習や競技のできる施設整備を進めていきたいと考えております。

 岡コメント:求められている設備、規模などは時代とともに変化しています。前橋総合運動公園はその立地を考えると車での来園がほとんどであると思います。そう考えると近隣との競合も意識しなければなりません。群馬県内では、伊勢崎市の三室西公園スケートボード場、高崎市の吉井運動公園スケートボード場、安中市の米山公園サーキット場は今年新エリアをオープンさせてスケートボードなどの初級者・中級者向けコンクリートパークを増築しています。また、令和6年6月オープン予定のまだ仮称ではありますが太田市スケートパークは約3,000平方メートルのフルコンクリート施設でスケートボード、インラインスケート、BMX、夜間照明を設置するかなりの規模のものになるようです。

本市のスケートボードパークの建設についても面積が広く取れると思うのでわざわざくる、来たいと思う、観光的な視点を入れ込むこともできると思います。現状の計画が立てられた時と、現在の本市の状況の変化や、他市の動向などをしっかりと研究して地域に求められ誇りに思えるような施設となるように研究を重ねていただきたいです。またスケートボード熱が冷めないうちに整備予定を早められる可能性を探っていただきたいと思います。

2 アーツ前橋について
(1) 10周年記念展 ① 現在の進捗状況
まちなかからその存在が薄れてしまっていたアーツ前橋ですが、ようやく光が見えてきました。様々な課題もありましたが、なんとか解決に向かい、ようやく前に進めるのだととても希望を持っております。

アーツ前橋について、何名かの議員から新体制に関する質問がありましたが、森美術館での実績や、国際的な芸術祭の経験も豊富な南條氏が特別館長に就任したことは素直に喜ばしいと感じています。

市民にとって親しみのある美術館となっていくためには、足を運びたくなる魅力的な展覧会は最も大切な要素であると考えます。特別館長には、そのネームバリューも活かして、多くの人に来てもらえる企画を期待するところであります。そこで、特別館長の就任会見でも発言のあった10周年記念展の現在の進捗状況について伺います。

(答弁者 文化スポーツ観光部長)
アーツ前橋の10周年記念展の現在の進捗状況についてですが、詳細は検討中でありますが、アーツ前橋が開館した10月中の開催に向け準備を進めております。企画としては、国内外の新しいアートを紹介できるよう準備しており、アーツ前橋の施設の中だけでなくまちなかも会場の一つとして検討しております。10周年の節目というだけではなく、新たなアーツ前橋の方向性が示せる企画展となるよう、特別館長の力を借りながら進めてまいりたいと考えております。

② まちなかでの展開
アーツ前橋の中で完結するのではなく、外に出ていくことが重要であると考えています。これまでもアーツ前橋では、地域アートプロジェクト事業やアーティス・イン・スクールなど「つながる美術館」として事業展開してきたことは評価しているところであります。南條特別館長は就任会見にあたり、「地域性と国際性」「歴史と革新」「創造性とラーニング」「街とアート」のバランスを取りたいと発言しており、これまで築いてきたことと近い理念を持っていると感じます。そこで、10周年記念展について、まちなかでの展開について伺う。

(答弁者 文化スポーツ観光部長)
10周年記念展におけるまちなかでの展開についてですが、展覧会の内容に則した場所を検討しているところであり、まちなかでの事業展開にあたり、白井屋ホテルやガレリアなどの民間施設や商店街やまちづくり団体との連携は重要であると考えております。本市としましては、アーツ前橋が開館以来積み上げてきた実績と、新しい体制の中で変えていくものを見極めながら、アーツ前橋の理念である「開かれた美術館」の発展に努めてまいりたいと考えております。

③ サポーターたちとの連携
せっかくまちの中心にある美術館なので、そこをハブとして前橋中に様々な「開かれた美術館」の発展ができると思います。アーツ前橋には10年間積み上げてきた実績があり、それは今まで支えてくれたサポーターやメンバーシップ会員などの協力がなければ実現できなかったと思っています。新しい体制になったからこそ期待するものも大きく、教育普及事業における教育委員会との連携や、情報開示のスピード感、各種助成金や補助金の取り込み等あると思いますが、今まで支えてくれたサポーターたちとの連携は今後も重要になると考える。そこで、10周年記念展におけるサポーターたちとの連携の考え方について伺います。

(答弁者 文化スポーツ観光部長)
10周年記念展におけるサポーターたちとの連携の考え方についてですが、現在枠組みを検討しているところです。具体的なことは未定ですが、サポーターやメンバーシップ会員、アーツナビゲーターなどとの関係性は重要であると考えており、本年度につきましても、各事業の推進にあたりその役割を期待しているところです。

岡コメント:今までのサポーター等との連携をしっかりとお願いします。また、今までは距離を感じてしまっていた商店街の方々もいると思いますが、この10周年の機会にまち全体がしっかりとアーツ前橋のサポーターになってくれるように再度一軒一軒回るなど足で稼ぐ部分も必要であると感じています。開館以来課題のひとつとなっていた教育委員会との連携もしっかりと考え直す時期に来ていると思います。金沢21世紀美術館は金沢市内の全小学4年生を招待するプログラムなど、校外学習の来館受け入れなどを積極的に行なっています。子供の頃に行ったという記憶によって、大人になっても、親になっても、親しみを持って行く場所になっているのだと思います。市民にとってその土地の文化を感じることができる価値や体験に、小さいうちから触れ合うことで、シビックプライドが醸成され、いずれはそこでの体験がまちの誇りにつながります。そう考えるとアーツ前橋に児童、生徒が来ることは内側に向けたシティプロモーションと捉えることもできます。

コロナ前のまちなかを思い出すと、秋といえば前橋まつりだけではなく、毎週末様々な企画が同時多発的に行われていました。それは前橋の特徴のひとつでもありました。今年度はコロナ前までとは行かなくても、すでに様々な企画が動いていると耳にしております。アーツ前橋内の企画はかなり遅れていると思いますが、アートの中心地としての求心力はとても大きいです。スピード感を持って情報を共有していくことで、様々な団体と連動し、同日同時刻のイベント被りなども防げると思います。また、その他の観光施策等とも連携できると考えます。10周年記念展に合わせて、白井屋ホテルや冬の赤城山を絡めた打ち出しなども今からであれば海外に目掛けてなどの提案もできると考えます。今までのアーツ前橋の良かった部分も多分にあります。今までとこれからが一丸となって10周年記念展を迎え、次の10年につながる機会にしていただきたいと思います。期待しています。

 3 部活動について
(1) 高校部活動①現状と課題
市立前橋高校は唯一の市立の高校であり93年の歴史がある高校です。唯一の市立高校として選ばれる学校にならなければならないと感じています。時代の変化が今までにないほど激しくなっていて、今までと同じことをやっていては生き残れない世の中になっております。これは学校にも当てはまることで、見直さなければならない部分が沢山あります。中学生が高校受験にあたり、様々な観点からその高校を選んで受験することが考えられます。その一つに、高校の部活動がどのような特色を持ち取り組んでいるかが重要な選考基準になっていると思います。そこで、現在の市立前橋高校は、部活動対してどのような特色や取り組みまたは課題があるのか伺います。

 (答弁者 指導担当次長)
まず、部活動の現状ですが、現在16の運動部と7つの文化部で合計23の部があり、このほかに5つのサークルが活動していて、約80%の生徒が参加しています。関東大会や全国大会に出場した部、コンクールなどで上位入賞を果たした部などもあり、多くの活躍が見られます。市立前橋高校の特色としては、他の県内公立高校と比べ、部活動非常勤講師を多く配置しており、その分野の専門性を多く学べる利点があると思います。また、吹奏楽部のように、市内の中学校と協働して演奏会に臨むなどの活動をしている部もあります。課題としましては、学習と部活動を両立させ、頑張りたいたいと思う生徒を支援するための環境や施設等を適切に維持管理していくことがあげられます。

  (1) 高校部活動 ②今後の展開
中学生から選ばれ、憧れを持ってもらえるような、魅力ある高校であることが重要であると考えます。また、市立前橋高校は、他の公立高校と違い市立ならではの高校として、さらに前橋市とタイアップして様々なことにチャレンジしていく必要もあると思います。そこで、市立前橋高校の部活動を、さらに特色を持たせるため、今後どのように展開していく考えなのか伺います。

(答弁者 指導担当次長)
市立前橋高校の部活動特色化の今後についてですが、市立前橋高校は、学習と部活動をバランスよく両立できる学校であり、今後もこの体制は維持していきたいと考えています。そのうえで、部活動非常勤講師の配置をさらに充実させ、部としての成績向上はもちろんもこと、生徒達の心・技・体の向上にも努めていきたいと考えています。また、市内中学校の吹奏楽部との合同コンサートについては、毎年連携する中学校を変えて、数年かけて市内全中学校と合同開催できるよう取り組んでいきたいと考えています。さらに、弓道部などでは、中学生の継続的な体験入部のような活動も検討しているところです。

岡コメント:部活動の特色化はもちろん、昨日の横山議員の質問にもありましたが、国際交流や前橋工科大との連携など、唯一の市立高校として様々なコネクションをフル活用して今までの魅力にプラスアルファしていくことで更に個性が出せると思います。そしてそれらを効果的にアピールして中学生に届けていくいくことが必要です。

93年の歴史ある市立高校ですが、名前も場所も変化を繰り返しているのは時代の変化に柔軟に対応してきたからこそであると思います。

教育委員会への要望ですが、毎回市立前橋高校への質問をするときに対応してくれるのは市立前橋高校の事務局になってしまいます。これは前橋市教育委員会の中に市立前橋高等学校の今とこれからを考える部署がないということを意味しています。市立前橋のビジョンを作るのは誰なのか、それを実行していく時の旗振り役は誰なのか。教育委員会としてしっかりと高校運営に関しての担当部署の設置を検討していいただきたいと思います。市立前橋の校訓は「進取、自律、創造」です。学校としても生徒としても新しいことにチャレンジしていかなければなりません。やりたいことができる学校へとさらなる進化を期待しています。

□本日の総括質問一覧
長谷川 薫 (総括質問)
1 第9期介護保険事業計画策定に向けての課題について
2 ザスパクサツ群馬の練習拠点、(仮称)前橋サッカー場整備の問題点について
3 富士見町小暮の市有財産の減額貸付の問題点について

石塚 武(総括質問)
1 前橋市DX推進計画について
2 駒寄スマートIC産業団地造成事業について
3 教育行政について
4 防災について
5 前橋市地球温暖化防止実行計画について

佐藤 祥平 (総括質問)
1 前橋工科大学について
2 空き校舎の利活用について
3 外国人共生について
4 市立保育所について
5 地域の諸課題について

藤江 彰 (総括質問)
1 介護施策について
2 市民協働事業について
3 危機管理施策について
4 鳥獣害対策について

浅井 雅彦(総括質問)
1 学校教材の調達について
2 シティプロモーションについて
3 防災について
4 地域の諸課題について

角田 修一(総括質問)
1 本市の交通安全対策について
2 公立学校の体育館への空調設備について
3 パートナーシップ制度について

小林 久子(総括質問)
1 高齢者、介護者への福祉支援策について
2 各種選挙における投票率向上策について

新井 美咲子(総括質問)
1 住宅政策について

近藤 登(総括質問)
1 地方創生臨時交付金について
2 地縁団体総会の委任状について
3 地方公務員アワードの取組について

入澤 繭子(総括質問)
1 学校行政について
2 動物について

岡 正己(総括質問)
1 新しい価値の創造について
2 アーツ前橋について
3 部活動について

中林 章(総括質問)
1 官民連携について
2 広域連携について
3 群馬県知事要望について

□本日のめぶき 「芝生」

質問終わりで急いで県庁32階へ。

前橋市議会議員 岡 正己

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