2024年5月28日

市民経済常任委員会(令和6年度当初予算審査)。

私が所属している教育福祉常任委員会(令和6年度当初予算審査)が開かれました。4つの常任委員会の中で一番最後です。全部で8名の委員会が質疑がありました。私は7番目なので他委員の質問と被らなないように項目を絞りました。質疑の内容は以下の通りです。

令和6年第1回定例会:教育福祉常任委員会赤利根:岡 質問一覧

1 高等学校運営事業について
(1)ICT環境の整備
岡:市立前橋高校は、令和2年度に生徒1人に1台タブレット端末を整備し、当時はコロナ禍で学校以外での使用も想定されたため、通信方法は場所を選ばないL T E回線を採用しました。

県立高等学校では、令和6年度入学生から、生徒たちが授業で使うパソコンのBYOD化(Bring Your Own Device)が始まったと伺っています。L T EのメリットとWi-Fiのメリットはそれぞれにあると思いますが、コロナ禍も過ぎ去り、新しい段階に入っていると感じています。また、市立前橋高校自体も、令和5年度から災害時の避難所に指定されました。費用対効果もそうですが、生徒の学習環境、先生の指導における利便性などさまざまな角度から最適解を導き出していくことが求められています。市立前橋高校を取り巻く状況が変化してきている中、教員用パソコンも含めた、市立前橋高校のICT環境の現状について伺う。

(前橋高等学校事務長)
市立前橋高校のICT環境の現状についてですが、生徒用のパソコンは、令和2年度に購入したものを生徒に貸与しています。生徒用パソコンはLTE回線に対応したものなので、教室や体育館などには、Wi-Fi環境は整備されていません。教員用パソコンはLTE回線とWi-Fiに対応していますが、職員室と各教室とで接続回線を切り替えて使用しています。また、前橋市立の小中学校の教員と同じく、前橋市教育情報ネットワークにつながっています。なお、生徒用パソコンは購入から年数が経過している機種ですので、故障等の不具合の発生が多くなってきています。ご指摘のとおり、取り巻く状況の変化もあることから、市立前橋高校のICT環境はどのようなものが望ましいか、校内で研究を始めたところです。

岡コメント:県立高校がB Y O D化されていることを考えると市立前橋高校もその可能性を視野に入れる必要があると感じています。市立前橋高校におけるICT環境の整備を考える時には、小中学校とは切り離して考えていただきたいと思います。義務教育とは違い、さまざまな特色を出していかなければなりません。選ばれる学校になるためには、唯一の市立高等学校である強みを最大限に生かしてただきたいです。

2 文化財保存修理等補助事業について
(1)現状
岡:令和6年度当初予算書では、文化財保存修理等補助事業として、208万円が計上され、昨年度当初予算より55万4千円の増額となっている。この事業による文化財保護のための補助とは、どのようなものか伺う。また、今年度の事業内容についても併せて伺います。

(答弁者 文化財保護課長)
指定文化財の所有者や管理者に対して、その文化財を保存、継承するために必要な経費の一部を補助するものです。今年度の補助対象としては、県指定重要文化財の三夜沢赤城神社本殿と中門の保存事業が予定されております。事業の内容としましては、本殿周辺にある杉の木が倒木や枝の落下により文化財を傷つけないよう予め保護養生を図るものでございます。なお、この事業では対象が群馬県の指定重要文化財のため、総事業費のうち、70パーセントを群馬県が補助し、残りの30パーセントを市と所有者で折半する予定となっております。

(2)今後の取組
岡:市内には多くの文化財が存在し、所有者が個人や小規模な団体である場合も多いと聞いている。赤城神社以外にも補助を必要とする所有者等も多いと考える。文化財を保存・継承していくためには確実な予算の確保や補助の拡充等が必要と考えるが、今後の取組について伺います。

(答弁者 文化財保護課長)
現在、前橋市内には、318件の指定文化財があり、指定文化財の所有者や管理者から保存修理に関する補助支援の相談が複数寄せられている状況であります。相談があった場合には、職員が現地確認等を行い所有者や管理者と協議をさせていただいておりますが、対象が神社仏閣等の建築物の場合は、修理費用が高額になることから、すぐに全ての相談案件に対して補助金を交付する状況とはなっておりません。今後につきましては、対象となる文化財の状況を適切に把握し、財政部門と協議をしながら予算の確保に努め、計画的に文化財の保存に取り組んでまいりたいと考えております。

3子育てひろば事業について
(1)利用者数の動向と利用料の有料化に伴う効果
岡:前橋プラザ元気21にある子育てひろばについて、児童及びその保護者が気軽に集い、子育て世代が相互に交流を深める場となっているが、コロナ禍を経ての利用者数の動向と利用料の有料化に伴う効果について伺う。

(答弁者 こども施設課長)
コロナ禍の令和4年度は、利用人数や利用時間を制限して開館していた影響もあり、利用者は約5,200人となっておりましたが、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行した令和5年度は、約7,100人まで回復してきております。次に、利用料の有料化に伴う効果についてでございますが、有料化によって生まれた財源により、経年劣化していたプレイルーム内の遊具の一部を入れ替えてリニューアルしたほか、新しい遊具を随時導入するなど利用者がリピートしたくなるような魅力的な施設づくりを進めております。

(2)周辺店舗等との連携
岡:子育てひろばは、市の中心部にあり、その立地を活かし、利用者が街中の周辺店舗等を利用してもらうような取組も必要であると考えるが、これまでの取組の状況について伺う。

(答弁者 こども施設課長)
子育てひろばの利用者が街中の店舗などを周遊するイベントを前橋市在住のアーティストとともに企画し、実施しております。そのほか、子育てひろばを運営する法人では、子育て世帯向けのポケットガイドを定期的に発行しており、その中で、急な授乳やおむつ替えにも対応してくれる店舗やこどもと一緒でもゆったり過ごせる飲食店の特集を組むなど、利用者が施設周辺の店舗にも立ち寄りたくなるような取組を実施しております。今後につきましても、子育てひろばを利用した方が周辺店舗にも立ち寄るきっかけになるような取組について検討し、子育てひろばも含めた地域一帯の更なる魅力の創出に繋げていきたいと考えております。

岡コメント:5月31日には元気21の1階にマルエドラッグがO P E Nするということなので子連れの方々の「ついで利用」も増えていくと思います。関連イベントなどにも期待するところではありますが、インフォメーション次第では馬場川通りなど元気21の外にお出かけしてもらうこともできると思います。また、子育て世代向けのポケットガイド(コポン)とても期待しています。ターゲットがはっきりしているので配布方法、配布部数、配布場所などを再度検討しても良いかもしれません。コポンはその形状も手に取りやすくデザインなどもターゲットにはあっていると思うので、今までの号を集約したものや、W E Bでの閲覧を強化するなどでさらに大きな効果があると思います。

4ひとり親家庭支援事業について
(1)こどもの生活・学習支援事業の内容
岡:ひとり親家庭等では、家計管理、育児や自身の健康面や生活面の不安を抱えているほか、こどもの教育等が十分に行き届きにくいと言われている。そのような状況の中、前橋市では、ひとり親家庭等のこどもの大学等受験料補助を行い、進学に向けたチャレンジを支援する「こどもの生活・学習支援事業」を開始するとのことだが、その内容について伺う。

(答弁者 こども支援課長)
こどもの生活・学習支援事業の内容についてですが、経済的課題を抱える児童扶養手当受給世帯または住民税非課税世帯の20歳未満のこどもに対して、大学、短期大学、専門学校等の受験料について、一人当たり上限53,000円を補助しようとするものでございます。

(2)期待される効果
岡:本事業を実施することにより期待される効果を伺う。

(答弁者 こども支援課長)
こどもの貧困は、次世代にも連鎖すると言われており、親の収入が少ないと、こどもが十分な教育を受けることができず、こどもが進学を諦めたり、就職のチャンスが乏しくなったりすることもあります。ひとり親家庭等のこどもの大学等受験料の補助を行うことにより、こどもの進学に向けたチャレンジを後押しし、進学段階で貧困の連鎖を断ち切ることの第一歩として期待できると考えております。

5はたちのつどい開催事業について
(1)予算増の理由
岡:今年度のはたちのつどいの開催に関連する事業費として計上されている予算は、例年の予算額と比較すると490万円ほどの増額となっているが、その理由について伺う。

(答弁者 生涯学習課長)
本市のはたちのつどいは、例年、日本トーターグリーンドーム前橋において開催しておりますが、当該施設の舞台関係設備について、経年劣化に伴う不具合が生じたことから、仮設ステージや椅子を設営する必要が生じました。そのため、仮設費用に係る予算が増額となったものです。なお、予算計上するにあたり、代替施設として、市内の県有施設やその他の施設なども検討いたしましたが、収容人数、必要経費、日程確保の確実性などの観点から、これまでどおりグリーンドーム前橋において開催することといたしました。

 (2)企業との連携と街なかの活性化
岡:昨年度、はたちのつどいに参加した際、会場東側の楽歩堂前橋公園において、様々な企業が、はたちの記念となる写真撮影ができる「フォトスポット」を設営し、若者たちと交流しながら、思い出づくりを支援しているところを見かけた。若者と企業が交流を持つことは、若者にとって市内企業を知ることができ、Uターンを考える良いきっかけになるとともに、企業としても若者へのPRや社会貢献としての良い機会となる。そこで、今年度のはたちのつどいにおける企業との連携についての考え方について伺う。併せて、街なかの活性化につながるような事業展開が可能かについても伺いたい。

(答弁者 生涯学習課長)
はたちのつどいにおける企業との連携についてですが、昨年度のフォトスポットは、はたちのつどい企画運営委員の働きかけにより、賛同いただいた企業に設置いただき、若者との交流の場を設けていただきました。また、当日の式典の中で実施した抽選会においても、景品等を提供いただくなど、たくさんの企業からお力添えをいただきました。今年度につきましても、若者と企業との交流という趣旨で、引き続き連携を図れるよう取り組んでいきたいと考えております。また、街なかの活性化につながる事業展開についてですが、はたちの若者に実施したアンケートにおいて、式典当日だけでなく、事前の交流事業の実施にも前向きな考えを持っているとの結果が出ておりますので、前橋まつりや街なかでの様々なイベントなどに積極的に参加できるよう、働きかけていきたいと考えます。今後も、はたちの若者と企業との橋渡し役となり、新たな価値を生み出せるようなはたちのつどいの運営に努めてまいります。

□本日のめぶき「ぺ」
委員会終わりでそのままBentenaSHOPの店番に。12時間近く働いてもまだまだ元気なのですが体は43年ものです。週末の疲れも相まってふと気がつくと疲労の波にのまれていました。

写真は見たことがないペヤング達です。東京にいたときにペヤングが群馬の会社だと知って嬉しくなったことを思い出します。

過去の活動報告

最新記事

過去の活動報告

あかとねの日々の活動レポート

赤利根では、所属議員の活動や議会の情報について「赤利根ジャーナル」を通して皆様にお伝えしています。

お問い合わせ

お問い合わせは、下記からお願いします。

E-mail: info@akatone.net
Address: 〒371−8601 前橋市大手町二丁目12−1