2024年8月27日
4会派合同視察1日目、十日町市。
4会派合同視察1日目、十日町市「大地の芸術祭 」
越後つまりアートトリエンナーレ2024
〜芸術文化を生かしたまちづくり〜
大地の芸術祭は世界最大級の国際芸術祭で地域芸術祭の先駆けです。第1回が2000年に行われてから24年(四半世紀)、3年に1回の開催で今回で9回目となっている。特徴はただの美術展ではなくて地域おこしであること。アートによる地域づくりの先進事例となっている。外国人の作家が滞在して住民と共に制作するなど地域住民が大きく関わる芸術祭。
2024年は11月10日まで期間を延ばした。コロナ禍の2022年 に4月〜11月までの開催にしたら来場が分散され、経済効果も良かった。人口約5万人のエリアに50万人以上の来場者があり、事業費も当初の約47億から60億近くに増えている。
来場者への振る舞いなどで受入地域の方に新しい風習が生まれ、アーティストとの交流でいい刺激が生まれている。今回は五感を使って感じる体験型が多い。ディレクターは北川フラム氏。
□背景
越後妻有とは、十日町市と津南町を合わせたエリアで「妻有」とは、どん詰まりから来ているという説があるくらい日本列島の中のイメージ。東京23区より少し広いエリアで人口は約56,000人。豪雪地帯(3〜4メートル積もる)で、1500年に渡って継承されてきた、棚田、瀬替、里山文化があるが過疎高齢化が進行した。
人口減と高齢化率39.4%(2020)で433のうち419が高齢化集落となっている。開催当初は28の集落で始まったが成功事例の口コミによって増えて現在100以上になっている。
きっかけは新潟県の事業「ニューにいがた里創プラン」の地域指定を受けたこと。その後、6市町村をアートでつなぐ越後妻有アートネックレス整備構想へつ繋がり芸術祭への道のりが出来た。
1、ステキ発見事業(写真コンテスト:ワークショップ)
2、花の道事業(地域の集まりを作るため道に花を植えるワークショップ)
3、ステージ整備事業(それぞれの地域に拠点整備事業で箱物を建設)
4、大地の芸術祭(発見、学習、共同・交流・出会い・伝えるという美術の4つのプロセスで観光から感幸へ)
・アートを媒介にした地域おこし
棚田・里山などの【自然資源】、空き家・廃校などの【集落資源】、民藝・工芸などの【文化資源】なそ既存にこの地域にある地域資源に新たな視点による再発見を加える
↓大地の芸術祭を通すことによって
(観光・交流・産業)が生まれる
例えば、風景と郷土食などをお洒落に見せることによって見方変わる。作品となったことで棚田を続けようと意識が変わる。
里山の生活文化を次世代につなげることになる
その他の特徴として、地域おこし協力隊が盛んになった。13年に96人の定住率は73.5%となっている。きっかけは大地の芸術祭の方が多い。
これは地域の方々が、芸術祭があるために外部との交流が上手になり、外から来た人を余所者扱いしないのも大きい。
協力隊の活躍例:クラフトビールの製造、着地型旅行会社を設立など
□その他の事例
・女子サッカー+棚田
耕作放棄地になりそうな棚田をFC 越後妻有の選手たちが田んぼの世話をしながらオーナーを募集する。
・65の国と地域から参加
・オフィシャルツアーが人気
・外国人サポーターの増加
・ふるさと納税も好調
・まつだい棚田バンクの企業オーナーも多い
□課題
1持続的な財源確保→補助金中心から自主財源確保へ
2担い手となる人材の育成、確保→少子高齢化の壁、関係人口の拡大
3観光受け入れ体制と経済効果の拡大(受け入れ地域が挙げ止まりしている)→地域住民の意識改革が必要
結びに
地域のステキを発見するところから始まった。忘れかけていた地域の良さ、素晴らしさをよそ者から知らされて自信になった。地域再生に文化や芸術は無縁に見えるが、美術が地域の力を引き出した。芸術が地域活性の推進力にることを示したモデル事業である。
越後妻有里山現代美術館[キナーレ]は、2021年7月22日より、越後妻有里山現代美術館 MonET(モネ)/Museum on Echigo-Tsumariにリューアルされた。




