2024年8月28日

4会派合同視察2日目、佐渡市。

4会派合同視察2日目、佐渡市。
・世界農業遺産(GIAHS)「トキと共生する佐渡の里山」農林水産部 トキ・里山振興係

佐渡島の金山が2024年にユネスコの世界文化遺産に登録された。 佐渡の金は江戸時代に採掘が盛んになり、相川市街地 だけで人口が5万人になっていた。相川の人口を賄うために山間地や小佐渡丘陵 など森林開発が行われた。お米がとれると収入が増えた。

流刑の地という歴史、北前船の影響で西から東からのさまざまな文化が農村まで入り込んだ。38ヶ所能舞台があり、担い手は農家や商人であった。鬼太鼓が100ヶ所以上に現存し、民謡なども盛ん。

世界文化遺産は不動産だが、世界農業遺産は、地域の農業の仕組みを守り、未来へ繋ぐことを重視しているので、新たな技術を取り入れていてもいいという特徴がある。2011年に認定された。

トキの放鳥は2008年に開始された。

・トキ野生復帰への課題
土側溝(土の水路)から3面コンクリートに移行したことによって生産性は上がれどもトキの餌になる小さい生き物は生きていけなくなった。1994年に米価の下落(2007年は40%下落)し、作況指数51% となった。台風被害と売れ残りによって価格が安く、量も取れない。その後、環境にやさしい農業が求められる時代になった。

トキの餌場は浅い湿地→田んぼは浅い湿地→田んぼなら佐渡全体にある→佐渡全体的な環境再生を行える
生きものを育む米づくりとして「朱鷺と暮らす郷づくり認定制度」を制定
・生きもののを育む農法を行う
・生きもの調査を年2回実施
・農薬・化学肥料を削減した栽培(慣行比5割以上減)
・畦畔に除草剤を散布しない

除草剤を使わず、草刈りで管理し、生物多様性に配慮した農業で生きものが生息できる環境を作る。※石川と同時に認定

認定条件 5つの生き物育む農法
1食料及び生計の補償
2農業上の生物多様性が保たれているか
3伝統的で多様な知識が今の農業位使われているか
4地域の文化や文化を維持する仕組みが残っているか
5土壌侵食や水資源の枯渇を引き起こす農業をしていないか

現在は約2割がトキ認証制度でブランド米をつくっている。農家数は減ってきているが担い手に面積が集中してきている。農家の負担として、江の設置、草刈り、書類仕事も増えるなどが挙げられるが、経済的な利益が高い高付加価値販売ができている。生き物を育む環境保全型ブランド米「朱鷺と暮らす郷」は通常のコシヒカリよりも5キロで+500円、市独自の交付金で支援している。

トキの野生復帰は順調で、認証制度の成果が上がっている。「トキの野生復帰を応援しているよ!」という食べて応援してくれている方々も多い。お米を作れるからこそ人がいられる。産業無くして人はそこにいられない。ときから人へがテーマ。

□未来へ残すための取り組み
・生協と一緒に次世代への継承として、佐渡とき応援お米プロジェクト。佐渡米1キロあたり1円を佐渡に寄付し、佐渡田圃アートに。募金総額3600万を超える。都会の人がお米を食べて佐渡を支えるという流れがある。

・農協の取り組みとして、佐渡で農業を志す方のための就農研修。駆け出しが一番安定しないので、技術習得のため契約社員で農協へ。地域での研修を3年繰り返して、縁を作って技術を習得する。給料は農協から。就農への窓口となっている。

・佐渡市みどりの食料システム戦略:保育園・学校給食への有機食材を試験的に導入開始。生産農家が子供たちに話をする。 自然栽培のお米を給食に試験的に1ヶ月間導入。通年稲作体験も行う。

ブランド米の販路拡大は、農協一辺倒ではなく、官民一体となって行う。環境省、農水省とのパイプをフルに使う。9割は兼業農家で専業は大きな法人のみ。トキの保全が地域のブランド米に繋がり収入や環境保全に繋がった好事例。佐渡農協が強力に押し切ったのも大きい。

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