2018年8月6日
一斉慰霊。
昭和20年8月5日、前橋空襲の日だ。
終戦直前の空襲。
市街地の80%近くを焼き、530人余りの犠牲者を出した。
市内一斉慰霊が行われた。
これは市内の寺院や協会など10箇所の鐘が一斉に鳴らされ、市民が不戦と平和を誓うもの。
慰霊の形は様々だと思うが、皆平和を願う気持ちは変わらない。
私は、まちなかを流れる広瀬川のほとりに今年設置された
芸術家岡本太郎の作品「太陽の鐘」で参加した。
空襲体験者が少なくなっている中、このように語り継ぐ場は必要だ。
初めて「太陽の鐘」を撞くという人も多く、約1トンの撞き棒をみんなで動かしていた。
鐘を撞いた後の棒は荒荒しく繁みの中を動いていた。
様々なことを感じさせてくれる芸術作品は凄い。
求心力もあり、普段では一斉慰霊に参加しない、前橋空襲を知らない、という方もいるように思った。
それぞれ役割がある。
我々が次の世代に伝えて行くためにも先輩たちからの言葉に強く耳を傾けなければならない。
前橋市議会 議員 岡 正己