2018年12月26日

溝。

今年最後だと思われる各派代表者会議が開かれた。赤利根はオブザーバーとして参加。

議題は1つ、倉嶋副市長解職の件だ。

副市長とは一番近くで市長を支える立場だ。
市長の目指す前橋を一番良く理解して補佐をする。市長とは選挙という正式なプロセスを経て選ばれた代表である。
その代表に任命権があるのが副市長だ。一番近くで支えるという立場上、市長の間違いを正すという性質もあるかもしれない。
しかし、そこに差異があった時にどうすれば良いのか。

山本市長は「時間とともに溝が深まった。」と発言していた。

山本龍前橋市長は解任理由を大きく2点あげていた。倉嶋副市長との政策上の意見や手法の食い違いから、今後の円滑な市政運営に支障を来すと判断したことと、報告や相談の不足により意思疎通の欠如から信頼関係が損なわれたこと。

山本市長の市政運営は行政主導から官民協働への変革が大きなテーマである。
この基本姿勢の時点で溝があったとなると今回のような判断となるのは理解できる。

前橋のためにという想いは同じでも、その手法についての差異があると一番近くで支えていくというのは難しい。
皆、それぞれの正義があり、それぞれの想いがある。

しかし、そのために選挙があり、議会がある。各派代表者会議では今までの官民協働を批判するような意見も出た。
我々自身で選んだ首長である。信じる事が重要だ。
しかし、その首長の人事にも目を光らせるのは議会の役割だ。

今回の解職のきっかけとなったのが中心市街地再開発である。
いつになっても中心市街地の問題から逃れなれないのは何故か。

我々も無意識に、どんなに寂れていても、ここを中心だと認識しているからだ。
にぎわい創出という言葉がある。これには様々な側面があるので、その価値を統一することは難しい。

ある意味強引にでも進めていかなければ進まないものもある。今回は、そのような想いで進んでいった再開発のように感じた。
そこには正解不正解という話だけでは決められないものもあるように思う。

皆の意見を聞きすぎて内容がよくならないものもある。
だから今までの中心市街地再開発はその都度、市長選の争点となっていたのではないか。

今までの歴史をしっかり振り返り、できるところからやっていくしかないように思う。

とにかく未来にツケを残してはならない。今までとは違う時代に突入する。前橋の未来をしっかりと考える時間がなくては再開発は一時的な利益、一時的なにぎわいとなってしまうのではないか。

前橋市議会 議員 岡 正己

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