2019年2月1日

歩。

何度も言うが、歩くことから始まる。
将棋もそうだが、まずは“歩”が動かなければ誰も動くことができない。行き詰まったらまずは歩を進めてみる。そこからブレイクスルーできるかもしれない。考えながら歩く。様々な拠点との位置や、文化的な背景。

見える景色が愛おしい。日々変化していく中でその小さな変化に気づける幸せがある。その昔、県という単位を決める一つの基準に1日でどこまで歩けるか、というものが参考にされたらしい。これは情報伝達する上で必要な距離があると考えたからだ。今では情報伝達は一瞬だ。その範囲は地球上に広がっている。現代人と呼ばれる人は歩かない。それは地方に行けば行くほど歩かないのだ。東京など都会の人は、家から駅、駅から目的地へと歩く。逆に地方の人々は、家から駐車場、駐車場から目的地までしか歩かないのである。これでは何も生まれない。車という個室空間の移動はとてもパーソナルな時間だ。人は外からの刺激によって変化する。自らの内から変化を起こせる人もいるが稀である。

車中で外から見られている感覚を失ってしまっている人をよく見かける。移動時にその人の外側は車のボディになってしまっているのだ。化粧をしながら、鼻の穴をほじりながらなど、外から見られているという意識を完全に失って、自分一人になっているのだ。しかし現実は公共空間のど真ん中である。まるでマジックミラーだ。

しかし、車の中の空間というのは特別だ。私もラジオから好きな曲が流れたりすれば無意識に歌ってしまうなんて事もある。居心地がいい。これはなかなかやめられない。自家用車移動の人を公共交通に移行してもらうにはどうすれば良いのか。意識から変えていく必要がある。そんなことを考えさせてくれるのも歩いているからだ。歩くとは、一度として同じものはない天気や、日々変わり続けている街の空気に敏感に反応できる贅沢である。

前橋市議会議員 岡 正己

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