会議のため大宮へ。日本青年会議所JC拡大会議のメンバーが全国から集まってくる。

地球儀で見ると日本は小さい島国であるが、そこには４７個の塊があり文化がある。場所が少し違うだけで言葉や食べ物も変わる。全国から来たメンバーと話をしていると意外な共通点や些細な違いも面白いと思えるのだから世界はもっと面白いのだ。海外体験は人生を変えるパワーを持っている。

私も小学校二年生の時に、水泳の合宿で生まれて初めてハワイで海外を体験した。そこで感じたアメリカに影響を受けてファッションが好きになっていく。なんで水泳の合宿がハワイだったのかは定かではないが、一つ上の兄がなんの遠慮も無く「行きたい！」と親にお願いしていたのは覚えている。私は、ハワイがどんなところかもその位置もよくわかっていなかったし、ヤシの木のポスターを見て行きたいだなんて想像することさえもしていなかった。兄が「行きたい！行きたい！」とぐずりだしてなんとか行けるようになるのだが、初めての飛行機もハワイの空気もビーフジャーキーやマカダミアナッツの味も、その後お気に入りになるキャップも今でも鮮明に覚えている。兄に感謝である。時には子供の傲慢な欲求に応えてあげることも必要なのかもしれない。何事も体験する事が大切だ。

他都市に行くと、いつも気になるものがある。サッカーチームのフラッグだ。大宮駅周辺は大宮アルディージャのフラッグがいたるところに掲げられ、そのオレンジ色のフラッグは合併してさいたま市となった後も、大宮のアイデンティティを感じさせてくれる。スポーツには市民、県民を一つにしてくれるパワーがある。群馬県はどうか。

前橋市議会議員　岡 正己