2019年3月15日

市民経済予算審査。

私が所属している、前橋市議会市民経済常任委員会が開かれた。

平成31年度予算の中から委員会に付託を受けた議案を審査する。
私の質問は以下の通り。
1文化政策推進事業について(1)平成30年度のアーツカウンシル前橋の実績(2)平成31年度のアーツカウンシル前橋の展開
2萩原朔太郎賞運営事業について(1) 萩原朔太郎賞の現状(2)萩原朔太郎賞の今後の取り組み
3アーツ前橋、地域アートプロジェクトについて
4アーツ前橋、教育普及関連事業について(1)学校側からの要望(2)子どもや先生の反応
5新ネルギー等、導入促進のための先進地視察旅費について(1)旅費の執行状況
6観光コンベンション協会補助事業について(1)観光コンベンション協会の役割
7七夕まつり補助事業について(1)七夕まつりの考え方
8スローシティ推進事業について(1)スローシティの周知
9産学官連携補助事業について(1)事業の効果と今後の展開
10新製品・新技術開発推進事業について(1)現状認識と今後の展開
11販路拡大事業について(1)事業の概要(2)市内企業への周知方法(3)事業に取り組む意気込み
12まちなか活性化促進事業について(1)事業の概要(2)地域おこし協力隊支援事業の進め方

約40分間質問した。

1文化政策推進事業について
・アーツカウンシルに寄せる期待が大きいと感じている一方、アーツカウンシルは日本ではあまり馴染まず、うまくいかないのでは、という声もある。アーツカウンシルのような組織は作るのは簡単でもそれを維持していくことの意義などの問題にぶつかる時も来るのではないか。長期的に見たときに全体を見直せるような視点も持ってい無ければならない。前橋市文化振興条例との兼ね合いもあるので、前橋市文化推進条例の中の、推進計画策定にも一役買っていただくなどその機能を最大限活かせる取り組みも期待したい。

2萩原朔太郎賞運営事業について
・35回を数えていた現代詩花椿賞も終了した。歴史があるから続けていけるというものでもない、多額の寄付をしてくれている東和銀行に対しても、萩原朔太郎賞が今より一層に市、内外に認知され、注目される賞になることで継続的に寄付をお願いできるのではないか。今は、様々な媒体を使って作品の発表が可能となり、その技術なども革新が起きている。当時の萩原朔太郎が確信的であったように、今確信的なものはなんなのか。萩原朔太郎の偉大さを伝えるためにも視野を広く捉えることも必要だと考えます。今の現代詩はもしかしたらスマートフォンの中にあるかもしれない。革新の連続が伝統である。歴史がある賞ではあるが、萩原朔太郎のその功績から現代詩の革新は可能ではないのか。

3アーツ前橋、地域アートプロジェクトについて
・「つまづく石の縁」では、会場のお手伝いをしていた学生たちがまちに溶け込み、楽しそうに交流していた姿がとても印象的だった。若者の活躍できる場所としての機能も持っていたと感じた。展覧会中にはインスタグラムで様々な投稿が市民から自主的に行われていた。そういったことも今までにはなかったことだ。来年度は文化庁の助成にも選ばれている、さらにたくさんの人たちに、つまづきを、また気づきを与えてくれるような事業になるよう期待する。

4アーツ前橋、教育普及関連事業について
・拡大していただきたい事業。各学校へのアプローチの方法も様々であると思うが、PTAなどと連携することで先生の負担を減らす方法もあるかもしれない。前橋市の様々な学校で実施され、そこで作られた作品などが児童、生徒たちのシビックプライドを醸成することもある。また、前橋市の学校ではアーティストインスクールを実施しているということを広く内外に周知すればシティプロモーションにも繋がる。大人になると常識という鎧で身動きが取れなくなってしまう。現代美術の美術館があるということは今生きているアーティストと触れ合えるということでもある。アーティストから、学校教育では気付かせてあげられないものを伝えることもできる。アーツ前橋への来館者へとつながっていくことはもちろんだが、よりアートを身近に感じることで、自分と他人との違いを理解し、様々な価値観を身につけることも出来る。それは新しい発想を生むという、これからの時代に必要な能力になっていく。教育委員会、学校現場とより一層関係を密にして新しい価値の創造都市として前橋の独自性を強く出していただきたい。

5新ネルギー等、導入促進のための先進地視察旅費について
・前橋市は水と緑の環境都市宣言を都市宣言として掲げている。新エネルギーの導入などは持続可能な前橋の未来には欠かせないものだ。そのための投資であれば未来を見据えて計画的に実行に移すためにも、海外の新エネルギー事業を視察に行くなど、より前橋の未来に効果的な視察を検討してみてもいいのではないか。本当に先進的なものが日本国内にあるとは限らない。前橋の将来都市像は、新しい価値の創造都市・前橋だ。先進地の視察や専門家との意見交換は価値創造の第一歩だと言える。

6観光コンベンション協会補助事業について
・1億4900万円の効果測定は必要である。前年踏襲型で毎年行っているものを、なかなか見直せる機会はないと思うが、前橋市民にどれだけ還元ができているのか、財政状況が厳しいと言われている中でそのお金が効果的に使われているのか。前橋の未来を考えたときにどれだけ新しい事業に取り組めているかというのはとても重要な評価基準である。観光とは移住定住の第一歩である、とても重要なものなのだ。

7七夕まつり補助事業について
・時代は常に変わっている。商店街の方々も高齢化が進む中、皆一生懸命に取り組んでくれている。そこに様々な方々をマッチングするのは行政の役割であると思う。補助金を出すだけでなくて様々な要素を盛り込んだり、独自性という部分ではアーツ前橋と連携するなどして新しい価値が想像できるのでは無いか。

8スローシティ推進事業について
・視察は行くだけではなくて、その後どのように市民還元されるのかをわかりやすく示していただきたい。個別の報告会でもいいし、スローシティフェスタの中に組み込んだりと、既存の事業のパワーアップもできる。七夕まつりや前橋まつりなど人がたくさん集まるときに同時に実施てもいい。そこには前橋独自のスローシティも想像できるはずである。市民周知を徹底してより効果的な事業として欲しい。

9産学官連携補助事業について10新製品・新技術開発推進事業について(1)現状認識と今後の展開11販路拡大事業について
・前橋市の将来都市像は新しい価値の創造都市・前橋。新しい価値は、今価値がないと思われいるものの中にある。既存の産学官連携だけではなく、例えば工場にアーティストを派遣することで、企業の技術力とアーティストの発想力が掛け合わされ、今までにない製品やサービスが生み出せるかもしれない。前年、前例にとらわれない柔軟な発想で様々な可能性を模索し、様々なところと連携して、前橋独自の産業政策を検討していただきたい。

12まちなか活性化促進事業について
・新規事業であるまちなか活性化促進事業であるが、その中の個別事業としては、まちなか再生推進事業と地域おこし協力隊支援事業の2事業。1つ目のまちなか再生推進事業は、まちづくり公社への委託業務として、まちなかの情報発信やイベント広場などの維持管理を行うとともに、民間のイベントを支援する事業。2つ目の地域おこし協力隊支援事業は、赤城南麓地域で活動している地域おこし協力隊員に続き、中心市街地の活性化に資する活動として地域おこし協力隊を募り、まちなかで活動、活躍している事業者等と連携しながら、活性化に資する様々な活動に取り組んでいただくことを目的とする事業。地域おこし協力隊支援事業の進め方は、まちづくりに関わる課題に対する調査研究や各種イベントの実施、若手のクリエイティブ人材の育成や交流拠点の創出など、街なかにおいて新しい取り組みを実施している一般社団法人前橋まちなかエージェンシーへ、地域おこし協力隊の隊員公募から決定、活動に関する指導、支援まで一括して業務を担っていただこうと考えている。中心市街地の活性化への取り組みとしては、現在、民間の経済界を中心に都市再生推進法人の認定を目指したまちづくり組織の設立の動きもあり、同組織の事務局機能の一部を同法人が担うことも予定されていることから、関係させることで地域おこし協力隊の活動がさらに広がりを見せることが期待される。こうした民間の力を発揮していただきながら中心市街地の活性化につながる仕掛けを積極的に取り組んでいく。

前橋市議会議員 岡 正己

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