2019年10月5日

バリアをぶっ壊せ!

きっかけは、「群馬県差別を理由とする差別の解消の推進に関する条例 (通称:群馬県差別解消条例)が平成31年4月1日に施工されたことから始まる。条例は制定しただけでは意味がない。それらをどのように浸透させていくのかがとても重要である。身体に障がいを持つ友人達との話の中で、この条例をどのように浸透させていくのかという課題が出た。差別解消の条例が制定される背景には、健常者と呼ばれる人達が自分ごととして捉えられていない点にある。様々なところで開催されている福祉系のイベントは、福祉に対する意識の高い人達は集まるが、興味のない人に対してはなかなか波及効果は望めない。課題は見えている。様々な人たちとの繋がりもある。であれば私は動くしかない。

前橋のまちなかで行われているイベントで「前橋めぶくフェス」というものがある。これは前橋市のヴィジョン「めぶく。」からきているイベントで、参加する人達に何かしらの「めぶき(気付き)」があるというイベントだ。このイベントはもともと「maebashi 45DAYS」というイベントで、45日間に45企画者による45個のイベントを行うというものだった。(その前は、前橋〇〇特区45daysというイベントだった。)45企画者は、それぞれが「〇〇DAYS」と称して社会課題に取り組むためのイベントを行い、それらをソーシャルアクションと呼んだ。そこで企画されていたのが「バリアブレイク DAYS」だ。

福祉関係に携わる方々を中心に老若男女の市民があつまり、障がいの有る無しに関係なく前橋のまちなかで500円でピザが食べられるビザガーデンを楽しむというもの。なぜわざわざ前橋のまちなかでパーティーなのかというと、実は前橋のまちなかは車椅子ユーザーにはあまり優しくないという話がある。よく古くからの商店街と比較されるショッピングモールは、車椅子利用者はとても行きやすく、よく出かけるところになってるらしい。企画者と話している中で「車椅子利用者にとっては、まちなかは冒険のようなのもだ」というフレーズがとても刺さった。「そうか。我々の日常が冒険になってしまうのか。だからあえて、普段行きたくても行くことができない場所でパーティーをやることに意味があるのか。」私はこのバリアブレイク DAYSに様々なことを教えてもらった。少しの段差も大きなバリアになるという事、バリアはいたるところにあるという事、無意識のうちに心の中にバリアを作ってしまう事など。でも一番の気付きは、力を合わせればどんなバリアでも越えられるという事だった。

今年のめぶくフェスは10月26日27日に開催される。その中で、バリアブレイク DAYSを進化させ、まちなかで実際にバリアを体験させる事で気づきを与え、そのバリアをぶっ壊すために「バリアブレイク パーティー」が実行される。実行委員会での意見交換を重ねてなんとか形になってきた。「どうせやるなら楽しくなくっちゃ意味がない。みんなでパーティーするように街のバリアを遊ぼう!」

※写真は、まちなかを車椅子で回遊する「バリアクエスト」のフィールドワークの様子。
BARRIRE BREAK PARTY(バリアブレイク パーティー)
日時:2019年10月26日(土)10:00〜14:00
場所:前橋中心商店街
主催:めぶくフェス実行委員会
企画:バリアブレイク パーティー実行委員会

前橋市議会議員 岡 正己

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