各派代表者会議にて前橋市独自の新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急支援策についてが示された。

「遅い！」と市民の皆様からの声が激しく聞こえてくる。

それに伴って臨時議会を５月２７日に開会することが決定した。臨時議会は私自身初めての経験である。通常の議会と違うので上程された議案のみの質疑となる。スピードが求められることもあり３人以上の議員が所属している会派からそれぞれ１人が３０分間の質疑をこなう事で決定した。詳しい内容は議会で掘り下げられていくこととなるが概要を以下に記載しておく。

【赤利根的ピックアップ】
「群馬県の２０万円の支援金が受けられなかった小規模事業者に一律５万円！」
前橋市独自の支援金は一律５万円支給となりそうだ。他自治体の支援金を研究してみると前年対比５０%減で１０万円支給というものが一つの基準のようになっていた。しかしそれでは創業間も無い事業者は対象にならないし５０%減の証明など手間は掛かる。その点一律５万円支給というのはとてもわかりやすい。

「中学３年生のオンライン学習始まる！」
実証実験ということと、動き出しの遅さは気になるものの、なんとか中学３年生にだけはオンライン学習が始まるということだ。期間は６月からの３ヶ月間。全員に無学年式オンライン教材「すらら」のIDを配布し、自宅にインターネット環境がない世帯の生徒にタブレット端末を貸し出す。※無学年式というのは過去の学年も遡って学習できるもの

【前橋市独自の新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急支援策】
（一般会計）
１、商工関係小規模事業者集中支援金：産業政策課
従業者５人以下の小規模事業者へ一律５０，０００円を支給（１回限り）※県支援金、前橋市経営安定資金の借入利子補助対象者を除く。
□事業費：３億円

２、電子応援チケットの発行：未来の芽創造課
市内店舗で利用できる電子応援チケット（１，０００円分✖️５，０００枚）の発行及び電子スタンプにより決済する仕組みを導入
□事業費：１，１８４万２千円

３、農業生産者等各種支援金：農政課
農業生産者や農作物直売所への支援
・花き生産者へ一律５０，０００円を支給（１４０件）
・畜産生産者（酪農・肉牛生産者）へ一律５０，０００円を支給（２０４件）
・市内直売所の消毒液購入など感染症対策に要した経費に対して１００，０００円を補助（５ヶ所）
□事業費：１，７７０万円

４、認可外保育施設への支援：子育て施設課
利用者へ自粛要請したことにより収入が減少した施設へ支援金を支給
・１施設あたり１００，０００円（２３ヶ所）
□事業費：２３０万円

５、避難所の感染症拡大予防対策：防災危機管理課
避難所の開設運営時において、新型コロナウイルス感染症等の感染拡大予防を図るための衛生用品、簡易仕切り（ワンタッチパーテーション）等の購入経費
□事業費：１，５３６万５千円

６、発熱外来の開設：保険予防課
発熱してもかかりつけ医がなく受診できない方などの診察を確保
・市医師会の協力により保健所に設置
□事業費：９９０万２千円

（国民健保険特別会計）
１、国民健康保険による傷病手当金の支給：国民健康保険課　※前橋市国民健康保険条例の改正
新型コロナウイルス感染症に感染した場合等に労務に服することが出来なくなった日から起算して３日を経過した日から労務に服することが出来ない期間のうち、労務に就くことを予定していた日について、傷病手当金を支給
□事業費：４，３００万円※１０分の１０国負担　（国基準ベースで３７６人で計算）

以下既決予算から
（一般会計）
１、中学３年生のオンライン学習：学校教育課
受験を控えた中学３年生の学習支援として、インターネット環境を利用したドリル教材を配布
□事業費：４，２００万円

２、前橋工科大学学生支援金：行政管理課（前橋工科大学）
学生（学生部・大学院生）の生活支援のため、一律３０，０００円を支給（工科大学運営日交付金を増額して大学より支給）
□事業費：３，９８１万円　※支給対象１，３２７人

３、児童扶養手当支給対象者への精米配布：子育て支援課
児童扶養手当受給世帯（ひとり親家庭）に対して、JA前橋市を通じ前橋産の精米１０Kgを配布　配布世帯数：２３００件
□事業費：７８０万円

前橋市議会議員　岡 正己