2020年6月15日

実家。

日曜日らしい休日。家族で娘のサンダルを買いに行く。キャンプ用品店は今までにない混雑で車を止めるのも大変なほどだった。自粛が解禁となりアウトドアだ!と必要なものを買い揃える家族連れが目立つ。最近成長が著しい娘の足がどこまで大きくなるかわからなので少し大き目を購入。最近は妻のサイズと変わらなくなってきたので兼用を想定して少し良いものを購入したりできそうだ。

教育とは学校だけでやることではない。買い物の中にも教育はある。値段と性能を理解することが必要だ。高いものには高い理由があり、安いものには安い理由がある。作られた背景などを感じとれるかどうかも重要なポイントだ。私は学校の勉強にとやかくいうことはないが世間の勉強にはとても厳しい。ものを欲しいと思った時の理由も然り。なぜ欲しいと感じているのか、他を知らないから欲しいだけで、他にもっと欲しいものがあるかもしれない。

これは私のエピソードだが、たいして詳しくもないのに買ってもらったものがいわゆるパクリ商品だったことがある。見た時にかっこいい!これしかない!これが欲しい!となって買うのだが、その後パクリ商品だということがわかると何か急に嫌いになってくる。パクリでも気に入って買ったものなのだから良いじゃないかと思えばそうなのだが、パクリを買わされた浅はかな自分の知識にイライラした。

当時は情報を得るのが難しく、群馬という田舎ではなかなか良いものに出会えなかったりした。しかし今は違う。インターネットは底無しだ。いくらでも調べて、いくらでも見ることができる。しかしここで重要なのは実際に手に取ることができないという点である。それを補うには実際に手に取ったり、服であれば着てみたり、靴であれば履いてみたりすることだ。見ただけでは本当に知ったことにはならない。実際に着たり、履いてみたり、使ったりして生の感覚を味わいそれらをしっかりと記憶する。その経験が多ければインターネットで見ただけでも画面からは見えない様々な感覚を掴むことができる。そういったことを教え込みたい。たかが買い物、されど買い物。

その後実家。

私の実家は、前橋市大利根町にある。祖母の23回目の命日ということもありお線香をあげに行った。23年前は私は高校生1年生、今でも覚えているがとても暑い日だった。身内の死という現実がよく受け入れられないまま祖母の遺体の前にまさしく走馬灯のようにいろいろな思い出が駆け巡ったことをよく覚えている。高校一年生という微妙な年頃もあって悲しい気持ちを前面に出せずに強がってみたりしていたが祖母の前ではそれは到底無理な話で涙がボロボロとこぼれ落ちた。この23年間で得たものはとても大きい。同時に感覚が鈍っていくもの感じている。いつの間にやらすっかり大人になってしまった。

前橋市議会議員 岡 正己

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