2020年9月7日
自転車のまち前橋。
自分としては特に予定のない日曜日。昼寝をしたり本を読んだり本当にのんびりとした一日だった。たまには良いかなと思いつつなんとなく罪悪感もある。娘が水泳の大会に出場するため朝早くから出掛けて行ったこともあり夜は外食でもしようということになった。
自転車のまち前橋。
荒巻町にあるお好み焼き屋さんの前に広がる光景。私は基本的にまちなかと呼ばれる中心市街地がホームグラウンドとなっているのでこのような光景はなかなか見たことがなかった。店の前に並べられた個性あふれる自転車の数々。なんとも自転車のまちらしい。
高校生か大学生だと思われるがこのくらいのキャパシティがあるお店はまちなかには珍しい。基本的なことかもしれないが、学生は大人数で行動することが多い。例えば部活やサークルなど。前橋は大学が郊外にあるので大学近くのお店ではこのような景色は珍しくないのかもしれない。大人数が入れるお店というのはそれはそれで課題もあると思うが地域にとって必要とされている。
この大人数を受け入れられるお店となるとやはりチェーン店になってくる。奥にある居酒屋さんは閉店してしまっているようだった。若者の飲酒ばなれが原因なのかよくわからないが様々な要因があるのだと思う。
私が小学校中学校の時にはまちなかが自転車で溢れていた。それは自転車に乗る学生たちをターゲットにしたお店がたくさあったからである。住人も観光客も目的地がお店になることが多いと思う。魅力的なお店が1軒でもあれば、まちは変わるのではないかと。行政がどんなに素晴らしい政策を施行するより、とっても魅力的なお店がある方がその土地を好きになってくれるかもしれない。前橋が目指していくまちの形は観光地ではないと思う。住むように来れるまちが理想的だ。よそ者扱いされずに前橋の歴史文化や様々な表現に触れながら人の良さを味わえる。そんな土地がいいと思う。
前橋市議会議員 岡 正己