2021年4月21日

自動運転バス。

4月総務常任委員会。

押印見直しや、スーパーシティ構想の申請について、令和2年度前橋版MaaSの実証実験についてなど7つの報告があった。中でも注目したのは令和2年度自動運転バスの実証実験についてである。

この実証実験は「遠隔型自動運転バス」の実装を目標に掲げて、バス事業者内に遠隔管制室を設け、複数台の車両をオペレーターが同時に遠隔から監視・操作を行うことで、運行コスト(人件費)を削減するとともに運転手不足の課題を解消するといいもの。

約10日間の運行期間で、上毛電鉄前橋駅〜JR前橋駅のやく1km区間をのべ1,035人(顔認証による乗降者はのべ319人)が乗車した。自動運転レベルはレベル2(運転席にドライバーが座り、安全確認はドライバーが実施)。

実証実験のポイントは4G回線では遠隔管制室のモニターに表示されるカメラ画像の画角が小さく、オペレーターが判断に迷う場合があったため、特に難しい中央前橋駅付近を5G環境にして、大容量。低遅延により情報を送信した。また、車両カメラ・センサだけでは、対向車の状況や資格が生じていたため、道路側にカメラ・センサを設置して遠隔管制室に情報を送信した。

顔認証技術も検証した。将来的に無人化した場合の運賃決済手段を想定し、顔認証の技術検証を実施した。専用アプリによってマイナンバーカードと自撮り写真を紐付けて事前登録を実施。乗降時は車両内のタブレットに顔をかざすと自撮り写真と照合される仕組み。

結果は以下
①安全な自動走行について
自動運転技術の向上により、両駅間を手動に切り替えることなく安定的に自動走行できる回数が増加した
②遠隔監視捜査の高度化
5G通信環境並びに道路側カメラ等の設置により、遠隔管制室から他の車両の挙動確認距離が延び、安全確認が確実に行えることを確認した
③顔認証技術の検証
顔認証の顔認証率は99.4%、認証スピードもバス乗降に問題ない事が確認できた

□今後の展開
駐車車両があった場合や、状況によりGPSによる自車位置情報が取得できないなど、手動に切り替えていて、より安定的に自動運転を行うための対策が必要になる。令和3年度は過去3度の実証実験により生じた課題の整理と社会実装に向けた対策の検討や実装時の運行収支等を整理し、社会実装に向けた検討を行う。

前橋市議会議員 岡 正己

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