「１８２８」
これは赤城山の最高峰黒檜山の標高であり、市議会議員２期目への入り口となった私の得票数である。この偶然の一致は運命を感じざるをえない。山の季節になったらすぐにでも行こうと決めていた。時はきた。本来であれば妻の実家の福島県いわき市に帰省しようと考えていたがコロナ禍のゴールデンウイークはステイタウン。前橋を堪能する良い機会、目指すは黒檜山。

ルートはいくつかあるようだったが、駒ヶ岳登山口から駒ヶ岳〜黒檜山を目指すルートにした。時より吹く風が少し寒さを感じさせたが絶好の登山日和を思わせる気候に登山ルートは賑わっていた。山をなめてはいけない。これは誰に言われたわけでもなく皆に染み付いている感覚だと思うがまさにその通り。娘の装備チェックを怠ったために登り始めてすぐに薄着であることに気がついた。登り始めてしばらくすると風とともに天候が変わり始めた。

駒ヶ岳山頂は時より日がさして暖かさを感じることもあったがここから黒檜山頂までは１時間以上かかると考えるとなんとなく嫌な予感がしたので引き返すことにした。すると雹が降ってきた。引き返して正解だった。身近な山でまたすぐ来れるというのも引き返す判断ができた理由である。１８２８はお預けとなったがそれもまた良し。また登る楽しみができただけである。

前橋市議会議員　岡 正己