2021年5月2日
岡持ち。
岡持ち。
以前、渋川市にある親戚のラーメン屋さんの片付けを手伝った際に気になっていたが持ち帰らなかった「岡持ち」が忘れられず再度伺い処分品などの中から救出した。「岡持ち」というネーミングももちろんその出前専用に作られた佇まいがたまらなく良い。これで私は岡持ち持ち岡である。
モノを増やしたくないという思いが強く、特に利用方法も思いつかなたっかので持ち帰らなかったが先日打ち合わせでデザイナーさんの事務所に伺った際に靴の収納にうまく使っている姿を見て居ても立っても居られなくなってしまった。早速連絡したところ「劇にでも使うのか?」と不思議そうな返答だったが快諾いただけたので救出に向かう。
いらないと思われるモノをじっくりと見ているとまた違う世界が見えてくるから不思議だ。その日の気分や考え方によって不必要なものが必要なものになったりする。モノがあることには意味があるはずだ。その中でも「岡持ち」のように何かの専用に作られたモノには文化がある。その文化が独特なほど地域の宝になる。前橋を代表するモノってなんだろう。モノは歴史文化を思い起こさせる装置のような役割もする。
この「岡持ち」は私が幼少期に食べた「清水屋」のラーメンの味と共にもう会えない親戚たちのことを思い起こさせてくれる。
前橋市議会議員 岡 正己