５月委員会開催日、初日は総務常任委員会と建設水道常任委員会。

総務常任委員会は、工事請負契約締結や、入札管理制度の改正、前橋市地域公共交通計画の策定など９つの報告事項があった。工事請負契約は前橋市新道の駅建設工事（２４億３，１００万円）や小学校の大規模改修など５件。

先日の談合事件により入札管理制度が見直された。今後は予定価格が事前公表されることになった。予定価格が事前公表されると適切な積算を行わない業者が入札に参加するなどの可能性もあるので、入札者から提出される入札金額の内訳（積算内訳所）の内容を複数人でチェックするなど管理体制の強化を図る。また変動型最低制限価格制度（ランダム係数型）も導入する。これは最低制限基礎額にランダムに発生した係数（0.995~1.005）を乗じた数を最低制限価格とするもの。

前橋市地域公共交通計画の策定は、令和２年１１月の「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」の改正を受けて、平成３０年３月に策定した「前橋市地域公共交通網形成計画」を一部修正し、「前橋市地域公共交通計画」として策定するもの。

複数事業者間によるダイヤの調整や運賃プールが可能となるよう、「独占禁止法特例法」が施行された。複数事業者間でのダイヤ調整等は独占禁止法によるカルテルにあたることから禁止されていたが、共同経営計画を策定し、国の認可を受けることで可能になる。

教育福祉常任委員会は、前橋市産後ケア事業居宅訪問（アウトリーチ）型について、令和３年度ひとり暮らし高齢者調査の中止について、新型コロナワクチン接種の進捗状況等について、宮城幼稚園の閉園についてなど９件の報告事項があった。

前橋市産後ケア事業居宅訪問（アウトリーチ）型が令和３年６月から始まる。前橋市に住所がある原則産後３ヶ月未満の母とその子で、家庭等からの援助が受けられず、産後の心身の不調や回復の遅れがあるまたは授乳や育児に不安がある方。ケア内容は、市の助産師が利用者の自宅に訪問し、個別に心身のケアや育児のサポート等の支援を実施する。授乳指導や乳房ケア、沐浴や育児に関する相談・指導、母の体や心のケア・休養。

前橋市議会議員　岡 正己