2021年6月17日

種はどこにでも。

広報一元化の必要性。かねてより訴えている前橋の広報の一元化についてシティプロモーションの観点から考えてみたい。シティプロモーションと一言で言ってもその内容は多岐にわたる。簡単にイメージできるのが観光施策などである。シティプロモーションを掘り下げたときに大きく分けて2種類存在している。観光施策のように外側に向けたものと、市民意識の醸成を図る内側に向けたものだ。この内側に向けた市民意識の醸成を簡単にいうと「前橋市のイメージアップ」である。

よく前橋市民に「前橋の良いところは?愛着はあるか?」と尋ねると、みな謙遜なのか高崎と比べたりして否定的な答えが買ってくる。まずは自分たちで自分たちの魅力を認識しなければ外には伝わらない。内側に向けてのイメージアップに有効なのが市内に配布されるチラシなどの広報物やホームページ、SNSなどである。外に目掛けての情報発信、イメージアップと捉えると、広告代理店に委託したり、旅行会社と提携したりと何かと費用がかかりそうだが、市内に目掛けたチラシや広報物を変えることは費用はかからず実行できる。コロナ禍で観光などの施策に本腰でアクセルが踏めない今、やるべきことは市内市民に向けたチラシや広報物に変革を起こす「広報物改革」ではないか。

広報物をめぶかせる。それには全庁的な意識改革が必要になってくる。4月の機構改革で前橋市の広報誌を担当していた市政発信課が秘書広報課となり市長直轄の部署になった。そこに全ての情報の集約を図りアウトプットを一律見直すことで変化は促せる。

前橋の横串は何か(本来はVISIONである「めぶく。」)。ひとつの部署では解決できない問題などで横串を指す。(例えばDX、例えば広報)今後、秘書広報課が横串となれるか。各課の配布物も市内に向けたイメージアップと捉えればシティプロモーションの種はどこにでもある。まずはその種に気が付きめぶかせることを秘書広報課に期待したい。

□足立区の例
広報物研修「おいしいチラシの作り方」は半日×2日の日程で希望者を募ってきた。カメラ研修、編集研修、各部署の要望に応じた研修を開催し、シティプロモーターとして認定した。ランクは星の数が1つから3つまである。チラシを変えることでイベント参加者が増えるなど効果を実感した職員にはモチベーションにつながる。職員全体がシティプロモーターである。情報発信について一生懸命考える。前例よりも住民を見る。住民の中でもシティプロモーターを選定することで愛着を拡散できる。

国道17号沿いの家。立派な鬼瓦から島田さんのお宅だと思われる。カッコイイ。

□本日のめぶき 「自治体の素材の価値 」
足立区には足立区職員だけが自由にダウンロードして使える「素材集Adachi Desing Bank」がある。そこにはプロが撮影した2500枚を超える区内の写真や、イラスト、キャラクター、ロゴなどが入っている。これは各自治体の財産として必ず必要だと言ってもいい。

前橋市議会議員 岡 正己

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