いい天気だ。お気に入りのデニムを裏返して水だけで洗濯。お手入れの感覚に近い。育てるという感覚か。月日が経つほどよく馴染み、オンリーワンになっていく。デニムにはそんな感覚を覚える。そんな私のお気に入りのデニムはリーバイス６０６だ。

午前中から映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観るためまえばしシネマハウスへ。上映時刻ジャストに滑り込み、着席と同時に暗転。２時間半スクリーンとしっかりと向き合った。「映画って本当にいいものですね〜」。やはり映画館で観るに限る。限る。限るのだ。家のテレビで、パソコンで、スマートフォンで観れるかもしれないがそれは全く違う、 “観る” と “見る” くらい違うのではないか。とにかくQueenだった。フレディのLIVEAIDの時のデニムはラングラー。実際も映画も。

上毛電鉄で桐生まで。中央前橋駅に到着と同時に出発の合図。「後払いでいいので」と着駅清算券を受け取る。始発から終点までじっくりと５０分間のインプットタイムだ。

二日間続いての桐生はとてもいい時間が流れていた。先輩の話もじっくり聴くことができてインプットの１日となった。桐生は織物のまちである。デニムのような月日が経つほどよく馴染み、愛着のわく都市が良い。桐生もそうだ。前橋もそうかもしれない。そこにはユーズド加工には無い本物の良さがあるはずだ。

前橋市議会議員　岡 正己