2022年5月20日

第1回自治体決算の基本と実践〜行政評価を活用した決算審査」2日目。

2日間の研修の2日目。研修所JIAMには至る所に美術品が置かれている。なんとも言えない土器。

なんとも言えない土器がいい感じ。

令和4年度 市町村議会議員研修「第1回自治体決算の基本と実践〜行政評価を活用した決算審査」2日目。1日目は自治体決算の基本的な部分の研修で2日目は決算を活用した行政評価について。

「行政評価等を活用した決算審査」静岡県立大学経営情報学部 小西 敦
自治体の決算は議会で認定される。この決算をしっかりと次の予算に反映させなければ意味がない。

□目標 行政評価等を議員としてどう活用するか→自身の考えを確認しつつ。理解を深め、行動へ
1、制度 行政評価の基本
・地方自治体の行政評価を規定する国法は存在しない→実施・非実施を含めて地方自治体の自由→評価制度の設計も自由
・評価主体:自己評価〈主流〉・外部評価→議会の位置付けがポイント
・法的根拠:条例・条例以外
・目的:説明責任の徹底・行政の質や効率性の向上・成果重視への転換など
・レベル:事務事業・施策・政策
・観点:必要性・効率性・有効性など
・密接関連事項 :地方創生・EBPMなど 総合戦略 交付金をもらってやる事業についてはKPIをセットする

国:評価法の目的規定〈第一条〉行政機関が行う政策の評価に関する法律
行政機関(国)が行う政策の評価に関する基本的事項等を定めることにより効果的かつ効率的な行政の推進に資するとともに、
政府の有するその諸活動について国民位説明する責務が全うされるようにすることを目的とする

内部性と外部性の評価主体がある。議会の位置付けはどちらか。

政策効果の影響として大きいものは執行機関、住民 逆に小さいものはマスコミ等、仕分け人
政策実施への影響として大きいものは執行機関、マスコミ等、逆に小さいものは住民、仕分け人となる

政策評価導入の目的として
1、国民に対する行政の説明責任の徹底
2、国民本位の効率的で質の高いf行政の実現
3、成果重視の行政への転換

評価制度の目的は?

政策(基本構想)
施策(基本計画)
事務事業(実施計画)

目的と政策を照らして考えることが重要。何が行われたら目的達成なのか。効果測定するためには目的が抽象的ではダメ。
費用と効果の関係などさまざまな観点が求められる。

地方創生臨時交付金などの地方自治体の自由度が高い予算措置について、事業の使途等の比較検証を行う。感染症対策の交付金の使途10分の10なので先決で決めていいとなり議決段階では手が出せない。決算で審査するしかない。

□現状
・宮城県 評価法
・浦安市 浦安市行政基本条例(効果的かつ効率的な行政運営)
・栗山市 議会基本条例の中に入れている。議会自身が事務事業評価をやっている。
・藤枝市議会の議会改革
重要な役割
地方自治体の基本事項を決定(決議)する団体一の決定
執行機関を監視。評価する機能
3つのチェック体制
1、決算特別委員会 前年度決算
2、予算特別委員会
3、常任委員会

決算特別委員会が評価の主体となって市民サービスが向上しているかを評価する。
毎年6月定例月議会において行う。対象事業の選定は?キーポイント議会側が議論して決めている。(10人の議員で)
18本くらいを4日間の委員会日程の中で評価し市長へ政策提言書を提出する。

・藤枝型
予算編成に向けて常任委員会ごとにまとめる。最終的には議会で。これが政策へのPDCAとなる。細かい評価軸を設けて合わせて行う。

・議会基本条例を根拠にするのでもいい。

・第三者委員会
住民参画の視点は大事。長の予算編成に対して市議会全体の提言書を出す。委員会視察でも提言につなげることもできる。

・議長を除く全議員で行う
住民の声を聞いてさらに質問を絞る。限りなく多数の賛同を得る。常任委員会で議論するべき。全国市議会議長会などで議論する。

□まとめの講義
議会と評価の関係性
制作過程の各段階における議会の役割
・議会は、憲法上の「議決機関」として必置
・住民から直接選挙され、民主主義的正当性を強く持つ
・行政評価の目的 1政策の向上 成果重視 説明責任
・行政評価は最終的に住民のためのもの
・議会は、行政評価を用いて議事機関としての機能を高める
・行政評価以外の手段もある 財務状況資料集
・各議員各議会において自らにあった取り組み

市民参加のタイミングをどこで図るか。

藤枝市の例などを参考に。決算特別委員会で各委員会ごとに審査し翌年の予算に反映するように委員会が要望する。

主体が議会。行政評価は市民の代表である議会が行うべき。

□本日のめぶき 「LIFETIME」
以前より気になっていたお店「LIFETIME」へ。京都駅から地下鉄で北大路駅、そこからバスで向かう。バスがよくわからず調べたものと同時刻出発のものに乗ったら案の定逆方面に。急いでバスを降車して引き返す。

時間がなくてよれなかったが近くには気になるお店も。

喫茶翡翠。建物、看板、雰囲気とても良かった。

前橋市議会議員 岡 正己

過去の活動報告

過去の活動報告

あかとねの日々の活動レポート

赤利根では、所属議員の活動や議会の情報について「赤利根ジャーナル」を通して皆様にお伝えしています。

お問い合わせ

お問い合わせは、下記からお願いします。

E-mail: info@akatone.net
Address: 〒371−8601 前橋市大手町二丁目12−1