2018年4月24日

うつり住むということ。

まちづくりにはハードとソフトがある。
ソフトなものは目に見えにくいが、そのきっかけが種となりめぶいていくこともあると思う。

前橋のまちなかに広場がある。約10年間も広場として存在している。
屋根をかけることもできず、そこではいわゆるソフト部分のイベントが行われている。

それに意味はないのか。そのイベントに来た人がめぶいてお店を始めたり
新しい繋がりが生まれたりしているのではないか。
それには効果測定の仕方を考えなくてはならない。

ハード整備で潤う時代は終わっている。
これからの人口減の時代の持続可能性社会を考えなくてはならない。
その上で前橋のメリットとは何か。

都会と田舎の中間。山と街の中間。どちらにとってもエッジであること。

そのエッジを活かして考えたい。

アートに触れるとやはり少し豊かな気持ちになる。
表現者の意図がわかってもわからなくても自分がどう思うかが答えだ。

中之条で行われている移住者による展覧会
「拝啓、うつり住みまして」展に伺った。

移住者が10人、その多くはアーティストだ。
それには、中之条ビエンナーレという芸術祭の功績が大きいと思う。

昨日、新たに移住を決めた方とお話しする機会があった。
移住の決め手は以前、中之条ビエンナーレに参加して候補地として考えていたからだという。見応えがある展覧会だった。
会 期:2018年4月13日(金)~30日(月・祝)
○期間中の金・土・日・月オープン 12:00~17:00
休館日:火・水・木
入場料:無料
会 場:旧廣盛酒造(キュウヒロザカリシュゾウ)
○群馬県吾妻郡中之条町大字中之条町909-16

作家みなさん歴は違えど中之条に移り住んで仕事をしながら作品を作っている。
農業、林業、地域おこし協力隊など仕事は様々だが、
皆コミュニケーションを取りながら作品作りをしている。

中之条はある意味仕事もわかりやすい気がした。

アーティストを受け入れる土壌作りをビエンナーレが担っている。
土地を耕しているのだ。カルチャーの語源は耕すということだ。

中之条では現在移住者が住むところを探すのが難しくなっているという。
前橋はどうか。住むところはある。仕事はどうだろう。

それよりも何よりも、前橋に移住する意義ってなんだ。
誰もが住みたいと思うのだろうか。
新しい価値を創造できる場所であるならば、なぜそういう人たちが移住してこないのか。

ソフトと呼ばれる部分と文化的な背景を大切にしないと価値は失われる。
どこにでもあるような都市にしかならない。そんなところに誇りを持てるだろうか。

できることはまだまだある。やっていないだけだ。
今までと同じではダメだ、やりすぎぐらいがちょうどいい。

前橋市議会 議員 岡 正己

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