「本当に住んで幸せな街」全国「官能都市」ランキング
島原万丈+HOME’S総研

とても気になるタイトルだったので手に取った。

光文社新書から2016年11月20日発行された書籍だ。
この本の中のセンシュアス・シティ（官能的な街）
というキーワードは目から鱗だった。

住みたい街ランキングはあるが、住んでよかった街ランキングはない。
住みたいと希望している人が多い街と、
実際に住んでよかったと思っている人が多い街は違う気もする。

住めば都という言葉もある。

まちに対するリアルな評価が知りたい。
そこから問題解決につながっていくかもしれない。

上からの再開発や均質化された都市計画によって街の個性が失われている。
地方では国道文化がそうかもしれない。
どこに行っても似たような風景が広がっている。

そんななか、その街らしさとはなんなのか。個性はどこにあるのか。
前橋市は多様性の街らしい。その多様性の象徴とはなんなのか。

この本ではその街の魅力を
・共同体に属している
・ロマンスがある
・機会がある
・食文化が豊か
・街を感じる
・自然を感じる
・歩ける
この６項目から割り出している

ある一つの指標だと思うが非常に興味深かった。
前橋市と宇都宮市のレーダーチャート。比較してみると面白い。

自分たちの本当の魅力とはなんなのか。
街とは色々な機能の集積した場所である。

そこで起こるコトを体験する場所だ。
コトを体験するために街に行く。

この本を読んで自分の中の色々な疑問が晴れた。
自分の役割、前橋の役割。

「新しい価値の創造都市、前橋」には
センシュアスというキーワードが必要だ。

とてもオススメの本なので、多くの方々に読んでいただきたい。

前橋市議会　議員　岡 正己