2018年6月7日

突き出るもの。

「水のはなし」
前橋のお隣、高崎出身のグラフィックデザイナー
佐藤晃一さんの『学生たちに書き残す本』から。

シンプルにミニマルに。純粋に正しい。
それは水に例えるとH2Oだ。しかし、H2Oは飲んでも美味しくない。

美味しい水というのはミネラルウォーターのように
様々なものが混ざっているものだ。

ではH2Oに様々なものが混ざっていればいいのか、
また混ぜればいいのかというとそういうことでもない。

様々なものがわかったとしても、それを人工的に混ぜて果たして美味しいのか。
一番美味しいのは自然と湧き出ている水だ。

まちづくりではどうか。
教科書通り、他の事例に習って作られるまちは面白いのか。

まちとは人々の営みの結晶で、その雑多な部分や恥ずかしい部分に
個性が表れている。自然にそうなっているのだ。

様々な人達の考えによって少しづつ形を変えて行く。
そこで重要なのは、その変化は最終的な目標に向かっているかという点だ。

その小さい変化は50年、100年先に向かっての一歩なのか、
とりあえずの付け焼き刃的な一歩なのか。

同じ一歩でも大きな差があるように思う。

人間もそうかもしれない。
大人になるにつれて角が取れて個性が失われて行く。

新入社員の格好など本当にそうである。

今は平成の時代。平らに成る時代だ。
その通りになっているかもしれない。

平らなところから出るものは打たれる。出る杭は打たれるのだ。
しかし出すぎた杭は打たれない、もしくは引き抜かれる

世間体という見えないベールに包まれて、
本当のその人らしさが失われて行く。

前橋らしさをもっともっと研究して打ち出すべきだ。
前橋らしさは、いつしか市民のアイデンティティとなって
私たちの将来を支えることになると思う。

平成の次は何になるだろうか。
平らなところから突き出て行く。そんな時代になればいい。

前橋市議会 議員 岡 正己

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