2018年7月27日
まちへの大学生による提案。
「めぶく。」
前橋市のビジョンである。
共愛学園前橋国際大学 社会文化心理学 2018の最終プレゼンテーションに出席。
4月からゲストトークにおいて様々な方々の話を伺い、
フィールドワークで実際に自分の目や感覚で感じ、様々な活動を通して学んだことを、これまでの学びの集大成として「まちへの大学生による提案」と題してプレゼンテーションを行うということだ。
私も6月にゲストトークとして、まちなかでの活動を話す機会を頂いたこともあり
学生たちのプレゼンを楽しみにしていた。
場所は、前橋中央通り商店街に新たに誕生したシェアスペースcommの2階で。
学生たちの様々な「まちなかへの提案」は素直に面白かった。
まず、まちなかに興味を持ちなんとかしようと考えてくれたことが嬉しかった。
大学生ならではの、良い意味でのムラも良い。
いろいろ知りすぎていると言えないこと、出来ないことがたくさんある。
私も経験済みだが、
「こういうことをやろうと思っているのですが・・・」
と相談に行った時、
「あ〜、そーいうのはもう前にやったんだよね〜意味なかったんだよねー」
と回答されることがあった。
「だからなんだ? 問題はいつ、誰が、どのようにやるか?」である。
センスのない人たちが同じようなことをやっても意味がない。
また、時期が悪かったということもあるだろう。
今は時代が違う。やってみなければわからない。
学生たちにはとにかく「やってみる!!」ことにチャレンジしてほしい。
インターネットが普及した今ならお金もかからず実施できるものもありそうだった。
お金がかかるならお金をもらいに行けば良い。やり方はいくらでもある。
まずはその企画を持ち上げる熱意だ。
あとはその熱をどうやって伝えていくかを考えるだけ。熱のないものは伝わらない。
学生のプレゼンを聞く中で自分にもいくつかヒントがあった。
本当は、一つ一つのプレゼンに質問とアドバイスを送りたかったが、時間の関係もありおとなしく聴いていた。
もっとブラッシュアップして、本当にまちへのインパクトを起こせるものにしてほしい。
ある学生がまちなかに初めてきた時の印象で
「どこかで見た、懐かしいまち」と表現していた。
「来たことが無いのに懐かしい」なんか良い感じだ。
前橋には「インスタ映え」するスポットが無いというところに着目して、
前橋の映えるところを ♯ 映え橋(ばえばし)として発信していこうというものも良かった。
前橋はインスタ映えしないとバッサリぶった切るのも良かった。
しかし、そういう学生のみんなも前橋の一部だ。
アニメの舞台になることで聖地化するというものなど。
特別新しいというわけでは無いが若者の視点を意識していた。
各グループのプレゼン資料も個性があり、うまく作っているグループもあって感心した。
みんな伸び伸びしていてとても良かった。
前橋の印象や問題なども、とてもストレートに語れることが大切に思った。
前橋にある他の大学生とコラボレーションしても面白いかもしれない。
前橋工科大には建築もある。群馬大学には教育もある。
福祉系の学校もいくつもある。
まちなかの問題は社会問題だ。学生の熱意で解決できることがあるはずだ。
様々な経験などから視野が狭くなることもある。
私も学生たちのプレゼンを見ながら
「あーそいういのやったなー」とか「それってどっかの地方でみたなー」
という、私に意見して来たイケテナイ大人のようなコメントが頭に浮かんでしまった。
歳をとってしまったな。と感じてしまう。
私は、前橋に真剣だ。しかし、真剣になるほどに盲目にもなる。
大人になると言い訳が上手くなり、できない理由が分かり過ぎてしまう。
プレゼンしている学生や、会場でプレゼンを聞いている若者たちをみているとドラマを感じる。こんなにも、この前橋のまちなかをなんとかしようと思い集っているのだ。
これからの前橋の未来に希望を持っている。
めぶくとはこういうことだと思う。
会場には、間違いなくこれからめぶく種が集まっていた。
若者もめぶいている。さて、次は誰か。
前橋市議会 議員 岡 正己