2018年8月28日
モノ+α。
よく見ると素敵なもの。
モノが溢れている時代では、その魅力に気がつくのは簡単ではないかもしれない。
宣伝といわれるものやメディアによって伝わってくる情報に踊らされている人も多いはずだ。
インディアンの言葉に
「7世代後の子供達に与える影響を考えながらあらゆる行動をおこせ」というものがある。
自分の子供、またその先の孫よりも5世代後の子供達。
そこまで考えていくと、今自分の行動のどれが正しくて、どれが間違っているのかわからなくなる。
自分の行動に責任を持つ。
そのためには自分の頭で考えて、自分の足で行動する事が必要だ。
前橋のまちなかでは、長らく空き店舗になっていた場所の解体や改装が見受けられる。
目に見える変化である。
新しい店舗や場所ができるというのは嬉しいニュースだが、問題はそこが何になるのか。
前橋市のビジョンは「めぶく。」
何が、誰が、どのようにめぶくのか。
私は、前橋のまちなみが好きだ。なんとも言えない昭和感がある。
建物や看板など、そこにはオリジナルが存在していると思う。
私の事務所近くの「赤岩精肉店」。
この「肉」のマークや佇まいもグッとくる。
肉看板の手前と奥で微妙に形が違う。
よく見ると素敵だ。
以前に子供向けワークショップで、商店街でお買い物してカレーを作る
「前橋父部」を開始したのを思い出した。
子供達だけで、お肉、野菜を買ってくる。
お店の方にカレーを作るにはどうすれば良いかを尋ねながら買い物をする。
商店街でのリアル初めてのお使いだ。
子供に録音機材を持たせて子供達の会話と、お店の人とのやりとりを録音して後日ラジオで放送した。
商店街はあったかい。その魅力もまた気づかれていない事が多い。
スーパーでビニールに包まれているお肉を買うことは否定しないが、どちらがめぶくのか。
商店街でのお買い物は、もの+レシピ、もの+情報、もの+人情、もの+αである。
+αは、めぶきだ。
「迷ったらめぶく方を選ぶ」
チェーン店が立ち並ぶ国道沿いは日本全国同じ顔だ。
前橋の顔はやはりまちなかだと思う。
モノ+αを求めて、前橋のまちなかに来て欲しい。
前橋市議会 議員 岡 正己