2018年11月5日
まちなかアーツ助成。
前橋のまちなかの美術館アーツ前橋5周年記念
「つまずく石の縁」略して「つま石」最終日。
駆け込み需要でガイドブック片手に町歩きしている人の姿も目立っていた。
オリオン通り商店街のサクラヤ跡では出品アーティスト梅沢英樹とアーティスト上村洋一のライブ。
聞いたことがない音を聞かせていただいた。
アーティストは様々なところに深く関心を寄せている。そんなところに感心。
偶然通りかかった人との触れ合いもまちなかならではの光景だ。
つま石の他にも「前橋まちなかアーツ助成」によって様々な企画が行われていた。
「前橋まちなかアーツ助成」とは10 月 12 日(金)~11 月 4 日(日)の期間中に、
中心市街地及びその周辺で実施する芸術文化に関連する企画に対して助成するものだ。
アーツ前橋はこれまで4年間にわたり、前橋まちなか文化祭(通称:まちフェス)、
めぶくフェス(アート部門)において、まちなかで活動している芸術文化団体のへの助成を実施してきた。
このような中で、多様な文化の担い手となる方たちのまちなかにおける活動が増える環境が整いつつある。
今年度より、めぶくフェス(アート部門)との役割分担を踏まえ、より芸術活動に主軸をおいて継続的に活動する団体・個人を支援する制度として「前橋まちなかアーツ助成」を開始した。
継続は力なり、非常にいい制度だと思うが企画一覧などがみられなかったのが残念だった。
まちフェスという企画の時は、ホームページやMAPなどもあり、より回遊性を高めたり
企画同士の横の連携を促進させたりしていた。
この日は、2会場回ることができた。
一つ目は、旧安田銀行担保倉庫糸蔵にて美術展「後藤朋美 蚕起桑食生糸紡音」。
養蚕を主なテーマに、前橋市在住の美術家・後藤朋美さんの美術展だ。
乾繭の保管庫として長く使われ続けてきた倉庫で、繭を使ったなんとも繊細で美しい空間。
暗い空間から極細の糸が浮かび上がって来る。
2000匹のお蚕様が桑を食べる音はなんとも雨つぶのよう。
そこから着想された作品もあった。
もう一つは「トンデ空静」の前橋オリオン通り公演。
モーツァルト3大喜劇オペラの作家ロレンツォ・ダ・ポンテの名前を冠しての堂々たるずっこけ舞踏。
という事だ。
今年で5回目となる。5年間継続されていること自体がすごい。
まちにも浸透してきて年に一度の異空間として市民が楽しみにしている。
今回の「つま石」、「前橋まちなかアーツ助成」も課題は多く残ったと思う。
同時に可能性もとても大きく見えてきた。
前橋の日常は面白い。それは芸術との距離も大きく関係している。
芸術こそあたら価値の創造だ。
前橋市議会 議員 岡 正己