2018年11月8日
人は見かけによらぬもの。
徒歩通勤の途中、ふとスマートフォンを見るとメールが届いていた。
内容確認の時間が必要だったので信号待ちの時間を使い返信した。
信号が青になったが、やっぱり他の道で行こうと瞬間的に思い経路を変えた。
と、その時突然お巡りさん(以下:警)に声をかけられ囲まれる。
警「ちょっといいですか?何かお探しですか?どこかに行かれるのですか?」
といきなりの質問責め。いきなり声をかけられて、ビックリしてしまったが、
岡「メールを返信して、事務所に向かうところです。」と冷静に答える。
警「事務所はどこですか?何人くらいいらっしゃるのですか?会社なんですか?お仕事はなんですか?」
岡「事務所には一人です。自分しかいないので。会社というか個人みたいな・・・」
警「お仕事はなんですか?」
岡「前橋の市議会議員です。」
警「あ、そうなんですね!失礼しました!!」
市議会議員になって来年2月で2年となる。
非常に濃い毎日を過ごしているつもりだがそれは自分が勝手に感じていることだ。
38人いる市議会議員を市民全員が分かっているとは到底思えないが、市議会議員が市民に知れ渡ることも大切なように思う。
選挙がありそこで決められる市民の代表である。
今後は様々なところでもっとアピールを忘れないようにしようと肝に銘じる。
人は見かけによらぬものであるが、私自身も人を見た目で判断してしまうものだ。
お巡りさんに声をかけられたのもわかないわけでもない。
私の普段の髪型はぴっちり七三分けである。このイメージが強いらしく、
整髪料をつけていないと知り合いに気がつかれないこともある。
昨日は、事務所でひたすら文章を書いたり、メールでデータなどのやりとりがほぼで、特に誰かと会う予定も無かった事もあり
キャップを被っていたのだ。逆に服装は比較的バッチリとしたスーツ。カジュアルではあるがネクタイもしていた。
少し斬新な感じもしたが、昨年亡くなったアンドレクレージュを思い出し、リスペクトの気持ちも出しながらスーツにキャップの出で立ちで家を出た。
ここがポイントだった。
お巡りさんに対して今度はこちらが逆質問。
岡「そんなに怪しかったですかね?どの辺がポイントなんですか?」
(少し歯切れが悪そうな感じで・・)
警「いや〜、スーツにキャップというのが斬新だったので・・・あとアタッシュケースも持ってるので・・・」
岡「そうなんですか?あんまりいないですもんね〜。スーツにキャップでアタッシュケースって。」
警「最近振り込め詐欺など流行っていて、犯人は顔を隠したがったりするので・・・」
岡「あとどの辺がポイントなんですか?」
警「なんと無く挙動不審というか、スマートフォンを持ちながらウロウロしていたり・・・」
岡「あー。そうなんですよ、メールなどのやりとりが多くてついついスマホをチェックしてしまうんですよねー。」
お巡りさんもばつが悪そうだったので、お仕事ご苦労様ですと、軽く挨拶を交わしその場を後に。
確かにアタッシュケースを持っている人もそんなに多くはない。
私のアタッシュケースは前橋の商店街で購入したもので、パソコンとその時必要な書類だけ入れて持ち運んでいる。
ちょっとの雨でも問題もないし、どこかにぶつけたり、車の中で転がってもなんの問題もない。
とても機能的である。
今回のお巡りさんのポイントはいわゆる“小物”だ。
スーツに何を合わせるか。その時にスーツにキャップというカジュアルアイテムとのギャップが出てしまっていた。
そこをうまく馴染ませるにはどうするか。
「お洒落は足元から」である。靴をスニーカーなどにしてアタッシュケースがリュックとなれば
多分そんなに気にならなかったに違いない。
しかし、そのちょっとした違和感がまたファッションの面白さなのである。
お巡りさんに言い忘れたが、「お洒落は足元から」なのである。
同時に足元を見ればその人がどんな人で何をしているかだいたいわかると思う。
足元は嘘をつけない。自分の頭で考えて自分の足で行動する。
服装を制すものはストリートを制す。改めて服装の面白さを実感した。
前橋市議会 議員 岡 正己