2019年1月20日

シーズとニーズ。

公益社団法人日本青年会議所の京都会議が国立京都国際会館にて開催された。全国684の各地会員会議所が一堂に集結する年初の会議である。式典、メインフォーラム、細かい部門に分かれての会議やフォーラムなどで2019年度の運動を発信する。今年度、私は日本青年会議所に出向している。JC拡大会議という会員を増やしていこうとする全国の取り組みを共有する会議に参加した。

その後、メインフォーラムとテーマごとのフォーラムに分かれる。今年の日本青年会議所の大きなテーマはSDGsである。SDGsとは持続可能な開発目標のことで、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標である。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っている。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいる。2019年度の日本青年会議所は日本で一番SDGsに取り組んでいる団体を目指すということだ。

私自身もとても興味のある内容なので楽しみにしていた。メインフォーラムの後は、価値デザインをテーマにしたフォーラムに参加。テーマは「〜価値デザインの創出に向けて〜 価値というものをデザインする、新しい思考。」要は新しい価値の創造ということだと思う。今の地方都市にとても必要な概念だ。

A.T.カーニー日本法人会長、梅澤 高明氏と内閣府知的財産戦略推進事務局長、住田孝之氏のクロストークのような感じで進んでいく。その中で脱平均という言葉があった。これはこれからの時代、平均的なことをやっていても意味がない、そこからどれだけ飛び出せるかという事である。とんがって、とんがって、飛び出す。そこから何かが生まれてくるのではないか。シーズとニーズのマッチングという言葉があった。これはまさに我々議員の仕事だと感じた。地域に眠っているシーズ(種)とニーズ(想い)を結びつける。これこそ新しい価値の創造だ。とても多くのヒントが貰えたフォーラムだった。

『本音』でどこまで話せているのか?という問いも刺さる。この世の中に本音で話せている人はどのくらいいるのだろうか。本音で話し、弱みを晒せるという環境があるのかも重要なポイントだ。そこから新たな協力、意見が貰えるかもしれない。意見がぶつかっていると思うことでも、平面で見ると同じ方向もある。ぶつかっているように見えても全くの正面衝突はしていないかもしれない。違う目線、違う立ち位置の人の意見を参考にして深く刺す!そういう意味ではドイツのコンサルティング会社にビジョンを考えてもらった前橋ビジョンは全くの正解だ。

これからは文化の時代だ。自分たちの日常の当たり前の中に強みを探して磨いていく。我々がどうあるべきかではなくて、我々がどうしたいのか、その能動的姿勢に全てがかかっている。地方の魅力を光らせるのは観光と文化である。コトづくりも重要だ。様々なコトを作り、コトからモノへと移行していく。

ためになったのと同時に、今の自分の考え方の背中を押されたような気もちでとてもいい時間が過ごせた。新しい価値の創造、これに尽きる。前橋市の将来都市像は地方都市の未来に必要なものをしっかりと捉えている。これからの地方、中小企業はもっと深いニーズを掘らなければいけない。ニーズが多いものはすでに、大都会や大企業のものになっているからである。そことやりあうのではなくて、もっと深い層に刺さることが重要だ。その時に必要なのは誰のために、誰と一緒に働きたいかという点である。我々は一人では出来なくても仲間がいる。

フォーラム終了後、前橋青年会議所メンバーとの懇親会後は一人京都の街へ。知らない土地を歩くのが好きだ。時間があれば旅先BARBERなども行きたいが今回は無理そうである。

名前が無いお店になんか惹かれてしまう。

手作り感。

サウナの梅湯。サウナ内で何人かとお話しした。サウナ内のBGMはなぜかジャズ。テレビなどは置いていないのでとても集中できる。サウナ内で話しかけた人は韓国から来たといっていた。東方神起の友達と言っていたが本当だろうか。水風呂の入り方などをレクチャーし異文化交流となった。グッズもイケてる。

京都のランドマークとしての京都タワーが、JCカラー(JCIアクア)にカラーライトアップされていた。全国から来る各地青年会議所メンバーにおもてなしの心を伝えるとともに、市民に対し京都会議が開催されていることを発信し、認知してもらうためということだ。街ぐるみのおもてなしの心が伝わってくる夜であった。

前橋市議会 議員 岡 正己

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