2019年1月24日

金沢市スポーツ文化推進条例。

議員発議でスポーツ推進条例制定を目指すために金沢視察。金沢市は平成30年度に金沢市スポーツ文化推進条例を制定した。

駅に着くなり大きなタペストリーがお出迎え。

金沢市議会棟の第二委員会室にて金沢市の担当者から条例制定の目的や経緯などをお伺いした。

金沢市スポーツ文化推進条例はその名前の通り、「スポーツ文化」としているところが最大のポイント。ただのスポーツの推進というだけではなくて1500年からの伝統文化を加味して後世に伝えていく。スポーツ文化とはスポーツを行うことはもとより、観ること、支えること、応援すること、語り合うことなどが日常的に行われ、これらが人々の生活の中に溶け込むとともに、その状態が風土として根付き、受け継がれていくものをさすということだ。この独自性はとても良い。どうせなら条例を作るなら独自性のあるものの方が地域に根付くのではないか。

条例の制定にあたっては、国全体の流れに従い、石川県にスポーツ推進条例が制定され、その流れを組む形で平成5年に金沢市民スポーツ推進計画が先に出来た。その後、条例を作る過程では地元のプロの支援に力を入れていた町田市や近江八幡などの条例を参考に検討していったという。条例の考え方について、する、みる、支える、応援する、語るの5つとした。難しかった点は、先に推進計画があったのでそれとの整合性と、生涯スポーツ、ライフスタイル、スポーツでまちづくりという部分からスポーツと文化をミックスするとこる。同時に県の条例との整合性も大変であったという。健康維持増進の目線とプロを中心としたホームタウンチームとの係わりなどカバーしなければいけない項目は多岐にわたる。ホームタウンチームとは、プロに限らず市長が認めたもので特に細かい規定はない。国内トップクラスの実力があるチームで市長表敬訪問などで認証していく流れだと言う。22年の市長選はスポーツが争点になるほど市民の関心も高かったという。

条例は大きく5つの項目に分かれている。1、目的 2、スポーツ文化の定義 3、基本理念 4、役割 5、政策の体系である。4、役割の中に市、市民、事業者、スポーツ関係団体にそれぞれ努力義務が課せられている。5、施策の体系は、スポーツに親しむ機会の提供、スポーツを通じた地域の活性化、スポーツ選手の育成等、推進協議会、環境の整備、表彰で構成されている。五つの考え方と五つの項目。条例はなんのために作るのか。市民が理解してともに同じ方向に進むためである。文化の文はくさびの意味があるらしい。そういう意味では交流世界都市金沢は、スポーツ文化によって過去と未来を交差させる。

各界の代表者たちのスポーツ文化推進協議会と金沢文化スポーツコミッションが推進体制。各種イベントで市長などが語ることなどで市民周知を図っていった。金沢は400年先を見ていると言う言葉も印象的だった。

前橋市議会 議員 岡 正己

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