2017年11月15日

未来を拓く。

以前にも書いたが、私は前橋青年会議所の会員である。
本日は、「若者が拓く地域の未来」という事業で前橋のとある高校にお伺いした。

選挙権が18歳に引き下げられたことで、高校生に少しでも自分たちの未来に興味持ってもらいたいという事業だ。
平日にも関わらず、前橋青年会議所の仲間は仕事の合間で一銭にもならないこの事業に参加している。

それもこの地域の未来を思うからだ。いい仲間だと思う。

撮影:深津(これからは別々だけど我々が一緒に過ごした時間は未来に繋がると信じてる)

生徒約180人、前橋青年会議所メンバー約30人の前でグループワークのコーディネーターとしてお話をさせていただいた。

みんな比較的真剣に聞いてくれた。なるべく若者が興味を持ってもらえるように自分の話、政治の話など分かりやすくを心がけた。昨年の2月まではただの会社員の私が前橋市民34万人の中の38人になることができたのだ。

生徒たちにも関係がないわけではない。要はどのくらい真剣に地域のことを考えて行動するかだ。

ポイントとなるキーワードで、生徒の顔が変わるのを見ると、自分が同じ年齢の時よりもむしろ、しっかりしているのではないかと感じた。

グループワークでは、
「なぜ若者は選挙に行かないのか?」と「どうすれば若者の投票率が上がるのか?」をテーマにした。

色々な意見が出てとても参考になった。

「なぜ選挙に行かないのか?」圧倒的に興味がないというのが回答だ。めんどくさい何も変わらないなどもある。

「どうすれば若者の投票率が上がるのか?」は選挙の気軽さの部分が多かった。コンビニで、ネットでなど、ハードルを下げれば行くかも。みたいなことであった。

そもそも投票率は高くないといけないのか?この部分はとても疑問が残る。

投票に行かない人が多いということは現状で特に不満はないということの現れでもある。不満がない国は豊かであると解釈もできなくない。
現に、他国の事例を見れば国の状態が悪くなると投票率は高くなる。
国民は現状に満足できず何かを変えたいと思っているからだ。
変えたいというエネルギーは強いがとても重い。なかなか持ち上げることができない。

保守という言葉を聞いたことがない人はいないだろう。

保(たも)って守(まも)る。現状維持。皆ぼんやりと今が続けばいいと思っている状態。
現状を変えたくないという意味では、投票に行かない人も保守であると思う。

今回「興味がない」というキーワードが気になった。
グループワークの中で様々な意見が出ていたが
その中の一つに「やりすぎるくらいなことをやればいい」と言っていた学生がいた。

過激思想や政治の私物化など。やり過ぎてしまえば国民は声を上げるだろうと。

それもまた一つかもしれない。興味を持たせるには国民と政治との距離が重要である。

しかし、自分たちには関係ないと思っているが日本にいる以上確実に関係しているのだ。
今日本で起きている様々な事柄を決めているのが政治なのだから。

もっと身近になることで興味を持つのか。若者が興味を持ったら日本はもっと良くなるのか。
とても大きな課題を頂いた。実りある事業だったと思う。

■昨夜の夜の出来事
『タクシーはコラムシフトに限る』

昨日は、前橋青年会議所の新メンバーを迎えるお祝いのため宴であった。
私は、タクシーが好きだ。
昨日も、いつもお願いしているタクシーで帰った。「ざ・タクシー」という感じのコラムシフトのベテランさんであった。
以前の私は、高級車のようなタクシーや新しい車両のものが好みであったが、タクシーを知っていくうちにその楽しみ方が変わって来た。

「ざ・タクシー」と言っているのは、いかにもタクシーという感じのセダンで、後ろがベンチシートになっているもの。
代表的な車種はクラウンのコンフォートなどである。
コラムシフト(ハンドルの横にシフトレバーがついているタイプ)なので助手席に座っても快適だし、運転手さんの運転技術、くせなどがダイレクトに体感できる。

運転手さんとの会話が好きだ。
「最近どうですか?」などという業界の話から、裏道事情、地域事情などその道のプロしかわからないような情報収集をする。

昨日の会話
私「よろしくお願いします!〇〇まで!コラムシフトのタクシーですね?ベテランですか?最近は少なくなりましたよね?」

運転手「そうなんですよ!最近は新車もたくさん入れましてね。お客さんもそちらの方がいいようで」

私「でも、このざ・タクシー感はなかなか味わえないし、味があっていい感じですよ。それにこの車、結構走りますよね?」

運転手「そーなんですよ、この車は本当によく走っていますよ。頑丈だしね。とても頼り甲斐があります。ちなみにどのくらい走っていると思いますか?」

私「う〜ん。そうですねータクシーなんで結構走りますよねー15万キロくらいとか?」

運転手「39万キロです。もうすぐ40万キロですよ!」

40万キロ地球一周が約4万キロなので、このタクシーは地球約10周分走っていることになる。驚いた。

その瞬間、ただ前橋の中心街から帰宅するだけなのに、私の乗ったこのタクシーは地球11周目の旅に出発したような気分になった。

私が東京にいた時に渋谷FMというラジオ局があった。
私がラジオ局に努めたいと思わせるきっかけになったラジオ局である。

渋谷でタクシーに乗る、運転手さんに周波数を78.4Mhzに合わせてもらう。
そうするとタクシーの中から見える景色が変わるのだ。クラブミュージックが流れ、渋谷の街並みのBGMとなる。
今日の夜を演出する。今宵は、何か楽しいことが起きそうだ。そんな気分にさせてくれた。

物事には捉え方がある。光と陰、表と裏。どこから見るかによって全く異なる。

39万キロ走った車は、ボロい車なのか?それとも歴史ある車なのか?受け取り方で全く変わる。
地球10周近くも様々な人を乗せて走る、今宵で何人目だろうか。このシートは誰を、何を、知っているのだろうか。

前橋もそうだ。ボロいダサいと思っているところを角度を変えて見る。味がある、個性的となるかもしれない。
私たちの普段の生活の中にも味方を変えれば宝になるものがあるかもしれない。

新車はいつでも手に入るが、地球10周したタクシーはなかなか手に入らない。ただ家に帰ることが、地球11週目の旅に出ることにもなるのだ。

前橋はスローシティ協会に加盟した。そのことを市民がどのくらい知っているだろう。また理解している人はどのくらいいるのだろう。

スローシティの考え方は素晴らしい。
スローシティとは長い時の流れに価値を見いだすことではないのか。我々市民はそれができているのだろうか。

前橋の明るい未来を拓いていきたい。

前橋市議会 議員 岡正己

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