2017年11月17日
自動運転がもたらす未来へのみちづくり。
「技術をどう使うかが文化である。」
平成29年度 関東国道協会 研修会に参加した。
テーマは「自動運転がもたらす未来へのみちづくり」
群馬大学の太田教授の講演「自動運転技術と群馬大学の取り組み」を経てパネルディスカッションが行われた。
ディスカッションのテーマは
「完全自立型自動運転がもたらす日本の未来」
デスカッションは筋書きが無いようでとても面白く展開して行った。
パネリストの方々がそれぞれの立場で発言をしていてとても勉強になった。
パネリストは、群馬大学の太田直哉教授、国土交通省 吉田秀範氏、NTTデータの風間博之氏と前橋市長の山本龍氏。
完全自立型自動運転の難しさを念頭に置きながらも各自の専門分野でこれからの未来を見据えた内容だった。
現在の研究では主に車に技術を詰め込んで自動運転させるというもの。
例えば道に何かしらのガイドラインを引いてそれを車が感知するというハード系のものではなく、車自体にセンサーがついていて運転する、それにより事故を防ぐというようなもの。
自動運転と人間の運転の共存が最大のテーマのようだ。
自動運転を考えていく理由は大きく二つ。交通弱者のためと交通渋滞、事故などを減らすためである。
運転が困難になった方でも自動運転によって外出ができる。
これは国土交通省が全国の道の駅で実証実験を開始するようだ。
道の駅が車のポートになって、そこから利用者は車を呼び出して自宅と道の駅の往復をする。
道の駅には診療所など生活に必要な各施設を置く。
そもそも交通弱者を助けるためであれば自動運転に限ることではない。
むしろ人によるきめ細やかなケアが必要になてくると思う。
いきなり体調が悪くなったり天候が悪くなることだってある。
自動運転に比べると人間の方がはるかに臨機応変に対応できる気がする。
コンピューターに頼りすぎることによる弊害もありそうだ。
うまく動かなかった時の責任問題はどうするのか?
課題が山積みである。
前橋市と群馬大学とNTTデータと日本中央バス(前橋市)は、11月から市内で路線バスの自動運転に向けた実証実験を始める。コースはJR前橋駅と上毛電鉄中央前橋駅を結ぶシャトルバス路線(約1キロ)を使う。
群馬大によると、1年後には全国で初めて、公道を走る路線バスとして営業運転する予定とのこと。
この行動力はさすがだ。今後全国の皆様にも注目していただきたい。
パネリストの方々にはやってみたい実験をお伺いしたかった。前橋でできる可能性がまだまだあるかもしれない。
■お知らせ
前橋市民の皆様のところに前橋市の広報誌が届いていると思います。
その中に「まえばし市議会だより」というのが挟まっているので見てください。
ご意見等もいただければ幸いです。(oka405@gmail.com)
前橋市議会 議員 岡正己