2017年11月19日
石垣6メートル。
前橋市の中心街と前橋駅の間に前橋八幡宮という神社がある。
ここは、前橋の新年の風物詩「前橋初市まつり」という“だるま市”のメイン会場である。
古だるまのお炊き上げは、その火にあたると1年間風邪をひかないといわれている。
来年の1月9日もしスケジュールが合う方は是非一度来てみてほしい。
新たな一年の始まりを感じることができると思う。
さて、そんな歴史ある前橋八幡宮で新たな取り組みが始まった。
「石垣6mナイトマーケット」である。
夜のフリーマーケットのような感じで今回は1回目ということもあり実験的に行われた。
この石垣6m(メートル)というのは、前橋八幡宮の周りは公園になっていて、イベント開催などは許可が必要だが、
石垣から6メートルまでは実は前橋八幡宮の土地になるという。
なのでその6メートルは色々な活用方法があるのでは無いか、と実行委員会が着目し
前橋八幡宮の全面協力により今回実現したようだ。
課題は沢山あったと思うが、いい感じの雰囲気が作れていたと思う。
神社はその土地に古くから愛されているので、通りすがりに自然と足を運んでしまう方もいたと思う。
初めのハードルがなく、神社でやっている=誰でも参加できるという雰囲気。
そもそも、なんで夜なんだということになるのですが、
翌日の11月19日に同じ場所で「前橋えびす講」が行われるためだ。
歴史あるイベントと共存させるため、前夜祭的立ち位置にしたということである。
今回企画しているのは20代の若者たちだが、イベントをやるときなどにその土地との関係をしっかり考えていると感じる。ネーミングにしても「石垣6メートル」という言葉を含めることで今後の展開をこちらに投げかけているようだ。
自分たちの利益を考えずに地域のことを考える。
地域の人たちと自然とコミュニケーションをとっている姿は頼もしさがある。
今後の前橋で彼らのソーシャルキャピタルとしての担いは大きい。一緒に頑張って行きたいと思う。
前橋市は外国人の方が増えて来た。
視察などで全国各地に行った際にも比べると前橋は多いなと感じる。
生産年齢人口の低下などで労働力としての外国人の必要性をよく耳にするが。
私は、異文化の交流が教育的観点から最も重要だと考えている。
世界で通用する人材を育てるには国を超えてのコミュニケーション能力が必要である。
家の近くに“タイ”の方々が住んでいるようだ。
なぜタイとわかるかというと、タイの食材屋をやっているからである。
夏には隣の空き地にゴザを引いてみんなで宴会ワイワイ。
家庭菜園もみんなで耕しワイワイ。
そのスペースをどんどん拡大していた。
先日も通りかかったら皆さんでワイワイ何かを作っていた。
答えは竃だったようだ。後ろに見えるのが家庭菜園。
生活そのものを楽しんでいる姿はとてもたくましく思えた。
色々なことを聞いてみたいと思ったが勇気が出ない。
今度、ワイワイやっていたら風に背中を押してもらってコミュニケーションをとってみよう。
前橋市議会 議員 岡正己