2019年4月12日

4会派合同視察2日目。

4会派合同視察2日目。内閣府、総務省、文部科学省の各担当者から取り組みを聞く。朝から参議院会館の会議室にて座学。

はじめに内閣府 地方分権改革推進室 萩原参事官による地域分権改革の講義。行政制度のリフォーム・リノベーションというとわかりやすいだろうか。提案募集方式により地域の課題から、日本の法律や制度を変えられるというもの。萩原参事官は玉村出身ということで地元への想いもある熱い方だった。今回の視察でこの講義が一番刺激になった。全く知らなかったことを知ることが出来たという感覚だ。

地域に即した住民サービスの向上と、行財政の効率化を進めるためのもの。例えば、今までは災害時に担当者が現地調査に行かなければならなったものが、ドローンで確認できたほうが効率がいいように、制度と時代、もしくは制度と土地柄が合っていないものがある。そういったものを地域や住民から「制度改正して欲しい!」と直接訴えかけ変えていこうというものだ。我々議員からも議会での質問という形で投げかけられるものもある。

地方分権改革はお金がかからないという所も最大のポイントだ。なぜ制度を変えるのか?国の作る制度は一律に定めるためうまく行かない事がよくある。都会と田舎、過疎の地域など1つの制度で全てがうまくいくことは難しい。そんな地域間の制度の不一致などは内閣府に相談すればいいという事は実はあまり知られていない。制度は国が決めているので仕方ないというのは理由にはならない。その地域にとって、いいものでなければ意味がないのだ。その為だったら国の言うことは聞かなくてもいい。ゴールは明確で、住民サービスの向上と不要な手続きコストの効率化だ。提案募集方式なので提案自治体の方が主導権を握る。法律的に強制されて身動きが取れない場合などを分権するというと分かりやすいだろうか。

この提案募集方式は地域によりかなり差があり、群馬県では伊勢崎市が行った1件しかいない。県と連携することで活性化されることもる。大分県などは1団体1提案を掲げていて、かなりの成果を挙げている。「みなさん、国の制度などに不満ないですか?」萩原参事官の問いに心打たれる。内閣府の地方分権改革推進室のワークショップは呼べばいつでもくるらしい。前橋でも開催して欲しいと思っていたら、5月に群馬県庁内にサテライトオフィスが設置されるらしいので私もそこまでに何か見つけたい。とりまとめ部署の役割もとても大きく、日頃の業務から生まれてくるものがとても多いと言う。国の制度に文句を言う人がいればいるほどその制度はブラッシュアップされていく。

次に総務省自治行政局行政課行政企画官 山口氏による自治体戦略2040構想研究会について。2040年はどんな時代になっているか。少子高齢化の行き着く先を構想し問題を形骸化させる。団塊ジュニア世代は氷河期を経験し定職に就けない人も多く将来の不安が募っていた。つまり安定が無い。これからの社会では病院の位置付けが重要になって来るのではないか。市単独では無くて周辺の都市との連携も非常に重要。コンパクトシティを掲げる富山市などはすでに近隣の市町村と連携し、大きなものを作る時は相談する体制もあるようだ。とにかく様々な角度から2040年に起きている日本の姿を突きつけられる。人手不足もある。発達障害が増えていることで専門家が必要になってくる。わかってはいるけども解決策も見えず課題が山積みだ。

次に文部科学省で4項目、1学校における働き方改革について、2部活動と地域スポーツクラブについて、3幼少連携について、4医療ケアについてかなりのハイペースでの講義。
1では週60時間の過労死ラインを超える先生たちの労働環境改善の問題。勤務時間が管理されていない中で、教育現場はサッカー型ではなくて野球型であると言われている。ものが終わるまで終わらないということだ。それらの問題を解決するためには業務ダイエットが必要。まずは現在の体重を知ることが急務となった。様々協議される中、小学校高学年を教科担任制にしたらどうかと言う提案などもあったと言う。とにかく書ききれないほどのインプットとなった。

帰りがけに移転したぐんまちゃん家を視察。群馬県内のお土産の中で前橋のお土産の少なさを実感する。深く考えずに惹かれたものをいくつか購入したが、どれも前橋のものでは無かった。ここは課題だ。群馬県のお土産で県内のどこの産地かと言うことは県外の人はほぼ気にしていないのではないか。群馬全体で見た時にやはり山の方に魅力が集中しているように感じる。この部分に新しい価値が創造できるのではないか。自分自身でもしっかり考えてみたい。

前橋市議会議員 岡 正己

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