2019年5月18日

お好み焼き理論。

締め切りに追われ、朝から大忙し。前橋駅から12時5分発で広島に向かうので、そこまでに全てを終わらせなければならない。頭をフル回転させて12時までのスケジュールを組み立てる。逆算すると昼食の時間は無い。前橋駅には前橋名物の登利平のとりめしが売っているので、それを購入し東京に向かう新幹線の中で、地元への想いを馳せながらとりめし “竹” を頬張ろうと心に決めた。スムーズに作業をこなし11時40分に前橋駅に到着。「いざ登利平!」。と張り切って買いに行くと売り切れだった。いきなり出鼻をくじかれた感は否めないが、前橋駅には地元のピザとパスタのお店PESCAもある。しかし、電車まであと20分少々、私は食べる速度が遅いので、料理の出てくるタイミングによっては食べきれないのでは無いか、などと考えているうちに時間だけが過ぎていく。諦めて高崎駅で駅弁を買うことにした。移動時間で広報誌の準備や、メール送信などの作業を行う。本当に便利な世の中だ。逆に便利すぎて休む時間がない。

広島到着。いつもの癖なのか川を見ると写真を撮りたくなってしまう。川にはその土地が現れている。

以前、前橋出身の糸井重里さんの話でお好み焼き理論を聞いた。よくご当地で、その地の特産品などを無理やり使用して名物にしようととするものがある。これはなかなかうまくいかない。なぜか? その土地の生活スタイルに根付いていないからだ。広島の名物にお好み焼きがある。材料は小麦粉、卵、キャベツ、もやし、天かす、豚肉やその他のトッピングなど。この材料のどこにも広島の特産品はない。広島は牡蠣も有名だ。牡蠣を入れたお好み焼きで、牡蠣お好み焼きというものもあるらしいが、そこまで一般的ではないと思う。材料は特産品ではなくてもその調理法、調理器具、見た目にスタイルがある。材料が珍しくなくても名物になるという好例だ。宇都宮の餃子もそうだ。消費量が多い、というところが名物になるきっかけだ。この生産量と消費量の違いはとても大きい。生産量が多い=生産者が頑張っている。消費量が多い=県民の好み=その土地の特性=観光につながる。

その土地の日常が最高の観光だ。これは私の考え方であるが、できれば広島の地元の方々の生活の中に身を置いてみたい。そこから見えてくるものが必ずある。皆どのような生活、歴史の中からお好み焼きのスタイルは生まれたのか。いつもはその土地の床屋で髪を切る「旅先BARBER」で地元の情報をゲットするが、今回は髪の毛を切ったばかりなのでやめておいた。ホテル近くの広島の名湯「音戸温泉」もチェック。地元の常連がたくさん来ていた。

ソースが決め手な気もするがなぜが広島で食べるお好み焼きは美味しい。どこにでもある材料を使っても独自性を打ち出せば名物になる。これがお好み焼き理論だ。

前橋市議会議員 岡 正己

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