2017年11月28日

中学生の素朴な疑問。

前橋市の「輪貫」70年ぶり“正式”に
昭和54年6月5日の上毛新聞の記事である。

明日(11月29日)からの平成29年第4回定例会のために控え室に篭る。
議案書やその他の資料などを見ながら質問を検討する。

赤利根の質問順は最後から2番目なので気になるところは他の議員に質問されてしまうことが多い。
独自の視点で考えていかないと質問が被ってしまうのだ。

前橋市に関わることで疑問に思ったことがあれば、すぐに問い合わせることができる。
時間が合えば控え室に説明に来てくれたりもする。

前橋市の市章について気になったことがあったので問い合わせた。
丁寧な説明から、前橋の昔の話を詳しく聞くことができた。

知っていることも断片的だと事実と異なった解釈をされてしまうようだ。

説明の時に持って来てくださったのが、昭和54年上毛新聞の記事である。
内容は、「前橋市の紋章の規格はどうなってるのか、教えてほしい」
と中学生から問い合わせがきたという内容。

前橋市の紋章は「輪貫」といい、シンプルな丸に輪をあしらったもの。
旧藩主だった松平氏の馬印の輪貫から明治42年4月1日に採用された。

当時、市の公文書や封筒、各種印刷物に輪貫が記載されていたが、輪の規格がさまざまであったらしい。
輪貫という形は決まっていたものの明確な規定がなかった。
比率、大きさなどがバラバラであったという。

古い職員でさえ
「輪貫の太さに規格があるとは知らなかった。
輪が太くても細くても業務にさほど支障がなかったので・・・」

とのこと。

旧藩主にゆかりの深いことと、平和を意味する大きな輪(和)が
発展する前橋に最もふさわしいことから決められた。

図柄が単純なだけにバラバラになってしまったということである。
先日の中核市サミットでも、前橋の市章は潔くかっこいいな、と感じる。
そのようなエピソードが隠されていたとは。

規格を統一した時の資料も見せてもらったが
紋章の規格は外円と内円の半径比が、1対0.73とある。

0.73 、73、七三
「ぴっちり七三、岡 まさみ」私のキャッチコピーである。

地こん、とあった。
現在のものは紫っぽいが、こんということなのだと思う。

こちら側が求めれば、いくらでも情報を得ることができるのは市議会議員の特権だ。
その大量の情報の中から時代の流れを考えて20分間の質問を決めていく。

当時の中学生の素朴な疑問は70年間、誰も気付かなかった。

行政にも色々な視点が必要だ。
是非皆さんが思われる素朴な疑問を、市議会議員にぶつけていただきたいと思う。

前橋市議会 議員 岡正己

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