2019年7月13日

90周年。

前橋市立前橋高校の90周年記念誌への寄稿文を書く。

この度は、前橋市立前橋高等学校創立90周年を迎えられたことを同窓会を代表いたしまして心よりお祝い申し上げます。
さて、私が前橋市立前橋高校に在学致しましたのは平成8年から、11年の3年間になります。男女共学となってからちょうど3年目にあたり1年生から3年生まで初めて男子生徒が揃うという時でした。

青春が始まった。高校入学と同時に感じる中学校とは違う感覚、履きなれないロファーと新品のブレザーに身を包み、まだ見ぬ友との学園生活に胸をふくらませ、日吉町の校門をくぐりました。まだまだ子供の私達は似合わない制服で精一杯背伸びして周囲に大人びて見せていました。今から考えるとどうでもいいことで悩んだり、時間を費やしたりこだわったりしていて、何か特別な事が起こるわけでも無い毎日こそ愛おしく、とても楽しい日々を送りました。

2年生となり新築の校舎を与えられた私達は特別な感情に満ち溢れ、他の高校には無い新しい施設であることを誇りに思いました。男子はまだ人数が少なく校舎内では肩身の狭い思いをすることもありましたがそれも良い思い出です。高校生という多感な時期には将来を変える経験もあります。学校の授業だけではない、部活や友人とのかけがえの無い時間、先輩や後輩との繋がりや、本当に好きなものに出会うということもそうです。今では90年分の青春が詰まっていると思うととても感慨深いものです。

90年というの歴史を振り返ることでこれからの未来を生き抜くヒントがあるかもしれません。周年の意味は過去を振り返ることにあると思います。90年という月日で様々なものが変わりました。今は第四次産業革命と呼ばれるように一昔前には考えもしなかった事が普通に起こる時代です。価値の転換もそうです。価値があったものの価値がなくなったり、正しい事が正しくなくなったりします。正しいと思い、便利という名の下に技術進化してきたことは、未来への負の遺産となることもあります。今求められているのは新しい価値の創造です。それは今を疑うことから始まります。これからの予測不可能な社会では常識にとらわれず困難な社会でも多様性を持って生き抜くことが求められてきます。

唯一の前橋市立の高校としてその存在感は日に日に増している印象を受けます。今後も唯一の前橋市立の高校として市立前橋にしかできない先進的な取り組みもしていただきたいと思います。卒業生の活躍もさることながら、楽しそうに学園生活を送る在校生の姿を見ていると将来とても楽しみになります。90年の歴史の中で排出された先輩方もまた前橋の礎を築いてきた方々です。同窓生として在校生のサポートや学校の発展に寄与できるよう誠心誠意努めていく所存です。未筆ながら、前橋市立前橋高等学校の一層のご発展と在校生卒業生のご活躍を祈念致しまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

前橋市立前橋高等学校同窓会長/前橋市議会議員 岡 正己

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