2019年7月27日

軋轢。

早稲田大学×地方議員研究会 共催セミナーに参加。

世界的な何か。これからの地方に求められるものは世界的な目線だ。世界から見てどうなのか。日本国内の他の地域や、隣の都市と比べていても何も生まれない。これから基本となるのは世界基準だ。合計5時間のセミナーで得たものはとても大きい。

重要なキーワードがいくつもいただけて大変勉強になった。地域循環共生圏という言葉がある。エネルギー、経済、人、モノなどを地域で循環させる事が求められている。前橋市は山を活かすことでそのバランスをうまく取る事が出来るのではないか。生産地としての山と消費地としての街。街から出るのもをうまく山に循環し、その距離感を活かしてエネルギーを得る事ができればメリットは大きい。問題はエネルギーだ。どこからエネルギーを得るか。

前橋で考えたときにやはり自然エネルギーしか無いだろう。しかし、法律や景観など自然エネルギーに対しても課題はとても大きい。前橋がスマートシティを目指したときにゴミと呼ばれるものを考えなくてはならない。生ゴミはほとんどが水分で、その水分を燃やすために大量の石油が使われる。その石油はどこから来るのか。循環を考えて日々の生活を見直さなければならない。そもそも地域で資金を循環させて、地域に利益が循環する事が地方創生なのだ。

RESASという国のデータベースによると前橋市の地域経済循環率は96.0%ということだ。数字だけ見れば決して悪くは無い。むしろいい感じである。

地方の大学もまた大きな意味を持つ。愛媛県であれば「みかん大学」ぐらい作れと言った人がいるらしい。そのくらい地域に特化したものでないと世界とは戦えない。対するべきは世界だ。その時、群馬は、前橋は。これからは高校がキーワードになるということでN高校の事例などから新しい価値を知る。関係人口も引き続き重要だ。いきなりの移住などはあり得ない。そのときにどうやって関係を作るのか。行政の限界は感じている。

千葉県いすみ市の事例からブランディングの意味を再確認した。私が議会で散々訴えてきたことは間違いでは無かった。前橋の「赤城の恵ブランド」はしっかりとブランディングできているのか?価値が上がっているのか?しっかりと検証し、外部の人の意見も聞いて本当のブラディングをしていただきたい。ちなみにいすみ市は「いすみブランド」に認定されたものは、その後値段が上がっている。ものの価値が上がっているのだ。

ESG投資という言葉も知れた。環境、社会、ガバナンス、これらがしっかりしていないと会社としての価値は上がらない。市町村しか取りにいけない、国の10分の10補助金を大学などと連携して取りに行くことも必要。 ブランディングに関しては、若手が空気を読まずにやってもらうことも必要だ。軋轢はあるかもしれないが、そこから何かが生まれるかも知れない。軋轢あるところに新しい価値がある。

前橋市議会議員 岡 正己

過去の活動報告

過去の活動報告

あかとねの日々の活動レポート

赤利根では、所属議員の活動や議会の情報について「赤利根ジャーナル」を通して皆様にお伝えしています。

お問い合わせ

お問い合わせは、下記からお願いします。

E-mail: info@akatone.net
Address: 〒371−8601 前橋市大手町二丁目12−1