2019年7月31日
JIAM研修2日目。
JIAM(ジャイアム)での研修2日目。
部屋にはお風呂は無く、トイレとベッドと机というとてもシンプルな構造。今回の研修は2日間で自治体予算を考えるとうことで2日目は各自治体の財政状況についてポイントを抑えていく。国・地方自治体の公会計制度は、これまで現金収支に着目した単式簿記が採用されていた。しかし、単式簿記では発生主義の複式簿記を採用する企業会計と比べ、過去から積み上げた資産や負債などの状況が把握できないこと、また減価償却や引当金といった会計手続きの概念がないといった弱点があった。これらの課題に対応するため国が制度改革を進め、新地方公会計制度による財務書類(賃借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)の4表が必要になった。
もともと自治体の会計は独特なので慣れていない人が見てもよくわからない。それを企業会計のように一般の人にもわかりやすくしたものが地方公会計だ。財政の状況は資産や負債も関係してくるというところがポイントだ。この資産というのは道路だったり公園だったり市の資産全てを指す。例えば市民サービスの建物を建てるとする。借金するので負債は増える。それと同時に建物という資産が残る。建物によって市民サービスは向上し、建物自体も市民の資産となるが、借金が増えると同時に老朽化していくことで未来への負債にもなる。
どちらがいいのかわからないが、未来の価値を生み出す投資的な観点が必要だ。建物を一つの用途だけで建てる時代ではないのかもしれない。どこかに稼げるポイントを置くことも重要だ。あらかじめリノベーションを想定しておくことも必要かもしれない。詰め込みきれないくらいの情報をいただけたとても身のある研修だった。
前橋市議会議員 岡 正己