2020年3月3日

祝辞。

前橋市立前橋高等学校の卒業式。新型コロナウイルス感染拡大を防止するため来賓祝辞、保護者謝辞などを書面にし、時間短縮で行われた。

321名の卒業生が立派に巣立っていった。私は、同窓会長として参列した。時間短縮で行われるなか、校歌を斉唱できたことは大きかった。卒業式の式次第にはどれも意味のあるものばかりが並んでいるがその中でも校歌斉唱はとても大きな意味を持つ。もうこの学校の生徒として、いやみんなで歌うタイミングは一生ないかもしれない。私も共に校歌の歌詞を噛みしめた。卒業生は全員がマスク着用であったが、卒業証書授与の名前が呼ばれるタイミングでマスクを外す。「はいっ!」という元気な返事は、今までの3年間が詰まっているように体育館にこだました。

祝辞
本日、この前橋市立前橋高校をご卒業される321名の皆さん。本日はご卒業、誠におめでとうございます。ご臨席の保護者の皆様には心よりお祝いを申し上げますと共に、校長先生ならびに諸先生方のご功労に対し、改めて敬意を表したいと存じます。
3年前、皆さんが初めてこの学校に来た時のことを思い返してみてください。高校生という新たなステージへの期待と不安で胸が一杯だったのではないでしょうか。その時想像したものと実際の高校生活はどうだったでしょうか。きっと誰もがその予想を遥かに超えた経験をして成長したことと思います。
さて、市立前橋高校には90年の歴史があります。90年の歴史の中で様々なことがありました。私自身それを直に体験したわけではありませんが、この同窓会という組織のおかげで先輩方から伺うことができました。戦争の時、男女共学への変革の時、中高一貫校が検討された時、そのどれもが私たちには知る由もありませんでした。その当時の想いが、たとえ学校の名前が変わろうと、校舎が変わろうと、この90年もの間脈々と受け継がれていることはとても意味のあることだと思っています。
これから皆さんはそれぞれの道に分かれていくと思います。今は皆一斉にスタートラインに並んでいます。しかしこれからはどんどん差がついていきます。忘れてはいけないことはチャレンジをやめてはいけないということです。迷った時はチャレンジできる道を選ぶ、そして失敗する。失敗ほど人を成長させてくれるものはありません。大人になると失敗をしなくなります。それはなぜでしょうか。答えは新しいことに挑戦していないからです。挑戦がなければ失敗はない、しかし同時に成長もないのです。どんどん失敗してどんどん成長してください。様々な経験をしていく中で皆さんにしかできない、皆さんらしい生き方で活躍してくれることを願っています。
最後になりましたが、前橋市立前橋高等学校のご発展と卒業生ならびにご臨席の皆様のご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。

本日は誠におめでとうございます。

令和2年3月3日 前橋市立前橋高等学校会 同窓会長 岡  正己

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