前橋市教育委員会は新年度からの学校再開を決定した。３つの条件（換気の悪い密閉空間、多くの人が密集、近距離での 会話や発声）が同時に重なることを回避するとともに、咳エチケットや手洗いなどの 基本的な感染症対策を徹底した上で、国から示された「新型コロナウイルス感染症に対応した学校再開ガイドライン」にそって再開するが、不安を感じている保護者や子供たちへの対応が必要と判断し、学校 での様々な人との関わりを通じて子供たちが育っていくという学校教育の意義を十 分ご理解いただいた上で、保護者の方の選択により、登校せずに家庭での学習を認めることになった。在宅での対応を希望する場合には、学校へ連 絡する。

判断がとても難しいのは理解できる。現状前橋市でも３例目の感染が確認された。２例目のザスパクサツの選手の濃厚接触者が４１人、３例目の方の濃厚接触者が７人とのことで経過観察に入っている。濃厚接触者の濃厚接触者までその範囲を広げたときに、潜伏期間を考えるとこれからの２週間くらいは本当にどうなるかわからない。教育委員会のお知らせに「学校 での様々な人との関わりを通じて子供たちが育っていくという学校教育の意義を十 分ご理解いただいた上」とあったが、これはみんなわかっている。誰でも完全に安全だとわかっていれば学校に行かせたいに決まっている。

早めの判断が求められるが、もう少し考える時間があってもいいのかもしれない。新たな感染者が出てから濃厚接触者の経過観察をせめて１週間行い、誰も発症しない状態が確認されてから判断するなど、臨機応変に出てきた問題に対して挑んでいくほか無いと感じている。

□以下　教育委員会から
１、４月７日(火)の始業式・入学式より学校を再開します。
２、 学校給食についても4月8日(水)より再開します。
３、 新年度からも、引き続き自宅で健康チェックカード等を活用し、必ず検温、健康 状態の確認をお願いします。チェックカードは必要事項を記入して、登校する際に は持参させてください。また、不要不急の外出を控えること・人混みの中に入らな いことなど、改めてお子さんへの指導をお願いします。
４、 在宅での対応を希望する場合
・４月７日(火)は、在宅を希望した場合にも、保護者は必ず学校へ行き、新年度 のクラスや担任等を確認するとともに、教科書や年度当初に配付されるプリント 等を受け取る。また、在宅期間における学校(担任等)とお子さんとの連絡手段 や家庭学習の進め方等について相談する。
・最低でも１週間に１度は、保護者やお子さんが学校にプリント等を届けたり取り に行ったりして、健康状態や家庭での過ごし方等について、学校（担任等）との 連絡をとる。家庭においても毎日健康チェック表を用いて健康観察を実施する。
・現状では４月１７日(金)までを在宅対応が可能な期間とする。４月１７日(金) までに市内の学校で新型コロナウイルスへの感染が確認されなかった場合には、 ４月２０日(月)より、在宅選択を中止し、通常通り学校を再開する。
担当:前橋市教育委員会学校教育課 電話０２７−８９８−５８６１（直通）

前橋市議会議員　岡 正己