2020年4月26日

小さなリーダー。

いつでもどこでも誰とでも繋がれる時代。メールやLINEなどの返信速度は人それぞれであると思うが、求められる時間は早くなっている。よくLINEの返信するだけで忙しい学生などがいると聞く。グループ会話に乗り遅れないようにするためだとか。有事の際、行政に求められるのはスピードだ。幅広い市民要望にスピード感をもって対応しなければならない。

ビデオ会議が当たり前になり、自粛している方が多いためその回数が増えてきた。

息子の部屋に設置したビデオ会議用のセット。背景はここからダウンロードしてHONDA JETの機内の画像にしている。それだけで気分もちょっと変わる。みんなの予定を合わせて会議室で会議を開く時代ではなくなった。いつでもどこでも繋がれるので逆に自由な時間がなくなっていく時代なのかもしれない。在宅勤務にもリズムが必要である。

前橋市議会議員の入沢さんが実施している「前橋市内の小中学校のお子さんをお持ちの保護者アンケート」をもとにディスカッションした。4月26日まで実施しているが、学校の休校が5月末までに決定したことを受けて途中経過ではあるが結果を元にそれぞれの立場で意見を出し合った。

アンケート結果は公表され次第報告するが、印象的だったのは「学校のありがたさを知った。先生たちに感謝している」という内容だ。学習はもちろん、生活のリズム、給食など、今は全て家庭で行うことになってしまっている。各家庭の状況は様々であるが皆どこかに不満を抱いてしまっている。共働きの家庭は留守中の子供の心配。在宅によって子供とずっと家にいることで感じるストレス。しっかりやらなければと思う保護者ほど、生活リズム、運動、勉強、食などそのプレッシャーは強くなってしまう。親が在宅している兄弟が多い庭付き一戸建ての家庭と、共働き一人っ子マンション住まいではその環境の違いを想像するのは簡単だ。多様化しすぎていて多数決では決められない状態だ。

前橋市はスクールホームという独自の取り組みを展開していた。学校で子供達を預かる仕組み。アンケート結果からも概ね評判は良かった。しかし、緊急事態宣言により先生達の出勤の関係もありスクールホームは中止となった。これにより学童にしわ寄せがいってしまう形となった。

4月22日に富山市の小学生の同じクラスの3人の児童が新型コロナウイルスに感染したと発表があった。このクラスでの感染者は担任の教員を含め、合わせて5人。15日に感染がわかった児童がいたということで、子供から子供への感染事例となった。注目するのは検査の数と感染者の数だ。ニュースによると他の児童16人は陰性とのことだが、合計人数から考えると21人中5人ということになり、その感染力の高さが解る。児童等の先には老人や疾病を持った方々などがいると考えると現在の学校には行かせないという措置は当然のように思う。

しかし、しかしである。そうは言ってもだ。コロナ以外で命に関わるという事態も起きかねない。学校は教育の場という機能の他に、地域の場所としての機能もある。学校ほどの面積で各教室のように人々をグループ化できる場所はあまりない。各学校によってもその規模や体制は違うが、PTAなどが主体となって学校に子供達の居場所が作れないだろうか。もちろん命最優先なので家にいれる児童生徒は家が良いに決まっている。どうしても学校にいかなければならない生徒を町内ごとなどに教室に細かく分けて各教室で担当を決めて見守るくらいはできそうな気もする。登校日などで解決できることもある。その時も、もしものことを考えて町内ごとにするなどで、万が一感染者が出てもその濃厚接触者が把握できるだけでも違う気がする。

現在の緊急事態の状態では、国の、県の、という上からの指示を待っている時間はない。これは各現場にも言えることで、前橋市の、教育委員会の、先生の、という指示待ちには限界がある。現場の声を第一に行動するとき求められているのは責任を取れるリーダーだ。地域ごとの小さなリーダーによって下から突き上げていくしかないように思う。

前橋市議会議員 岡 正己

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